高い満足度を生み出す比類なき装備類
ナミブオレンジのボディカラーをまとった試乗車は、ベース仕様で最高出力300PS、最大トルク650N.mを発揮するディーゼルエンジンを搭載モデル「SE D300」だった。バランス特性に優れた直列6気筒エンジンに、出来の良い8速ATを組み合わせており、言われなければディーゼルと気づかないほどスムーズに吹け上がる。先代と比べて明らかに静粛性が高められている。最大トルクを1500回転から発揮し、さらにマイルドハイブリッド化されたことで、モーターによる42N.mのアシストもあって、車両重量2.3トンを超えるボディを軽々と走らせる。
足回りにはエアサスペンションを標準装備しており、子供や高齢者の乗降性を高めるために車高を40mm下げることも可能となっている。無論、オフロード走行時には車高を上げられ、最大渡河水深は900mmにも及ぶ。アウトドアで役立つのはもちろんだが、近年は豪雨災害なども増えており、そういった面でもこうしたタフなクルマがあれば安心だろう。
近年、ランドローバーは、先の3つに加えて、イヴォークやヴェラールなどモデルバリエーションを増やしていることもあり、ディスカバリーの影がいささか薄くなった感は否めない。しかし、今も昔もランドローバーラインナップのど真ん中を支える正統派ファミリーSUVであることは変わらない。
今月の1台 LAND ROVER DISCOVERY(画像5枚)
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ランドローバーコール TEL 0120-18-5568
[MEN’S EX 2021年12月号DIGITAL Editionの記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み。