M.E.:モンブラン 1858 ジオスフェール リミテッドエディション 1858ではケースバックにレーザーエングレービングを、モンブラン 1858 スプリットセコンド クロノグラフ リミテッドエディション 18では新素材のライムゴールドなど、様々なイノベーションを取り入れていますが、どういった点が大変なのでしょうか?
レカン氏:今回は、硬いチタン製のケースバックにレーザーエングレービングを施すということで、レーザーを当てるアングルや角度、距離などの適切な加減を見つけるのが大変でした。また、淡く黄色がかった緑に経年変化するライムゴールドは金の配合を見つけるのが難しかったですね。
両方とも全く違った難しさなのですが、そこに共通するのは持続性の追求です。これから先、長きにわたって、安定したものを作りたいと考えた結果、たどり着いたイノベーションだったのです。
M.E.:今後の時計作りが楽しみですね。最後にレカンさんなりのモンブランとファッションの楽しみ方があれば教えていただきたいです。
レカン氏:レザーグッズから時計まで、幅広いラインナップがモンブランの魅力です。例えば今日はモンブランのカフス。出勤する時はノートPCをモンブランの鞄に入れて。ホテルに戻るとモンブランのヘッドフォンをして音楽を聴くようにしています(笑)。
こうしたアイテムの組み合わせを楽しんでいます。ランニングに行く時は、スマートウォッチの「モンブラン サミット」を装着して、心拍数を測るようにしています。また、スーツを着ている時には、「モンブラン ヘリテイジ パルソグラフ」を合わせることが多いですね。クラシックでケース径も小さいので、クロノグラフであってもスーツとは好相性ですよ!
ローラン・レカンさん
2001年LVMHのワイン&スピリッツ部門のブランドマネージャーとしてキャリアをスタート。2010年には自身の時計ブランドCyrus Watchesを共同設立。2014年からはカールF.ブヘラに入社。日本法人のCEOなどを歴任。2021年から現職。