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カーガイであるリマック氏いわく、クルマ好きによるクルマ好きのためのクルマとして設計されたという。そのため重量配分は最も操作性に優れると導き出された、フロント48対リア52に設定。ドライブモードにはドリフトモードを搭載し、前後のパワー配分をそれぞれ0から100の間で調整可能となっている。

パワートレインは、大容量の120kwhバッテリーによって駆動するモーターを前後に2つずつ搭載。量産史上最もハイパワーな最高出力1914ps、最大トルク2360Nmを発揮することで、0 – 100km/h加速は1.97秒、1/4マイル(0 – 400mスプリント)は8.6秒と量産車最速タイムを記録している。最高速度も412km/hとEVであるにもかかわらず高い水準を誇っている。

リマック ネヴェーラのインテリア
ミニマリストデザインと称されるインテリアには、アルミニウムや革、アルカンターラやカーボンを使用。運転席と助手席にはTFT液晶が備えられている。エアコンのみアウディ R8のものを流用している

骨格にはモノコックフレーム構造を採用。前後の衝撃吸収部分を除くほぼ全てがカーボン製となっており、量産最大級のカーボン使用率となっている。そのため重量は200kg以下に抑えられている。制御には独自設計のトルクベクタリングを使用。過去のコンセプトワンでの事故を教訓とし、走行性能だけでなく安全性能にも抜かりのないセッティングとなる。

リマック ネヴェーラ テールライト
テールライト内側は空洞になっており、空力効果を生み出している。ロードラッグ(低空気抵抗)モードでは、通常時よりも17%ほど空気抵抗を低下させ、cd値0.3(高いほど抵抗が大きい)を実現した。逆にハイダウンフォースモードでは、空力効果を極限まで向上させることで、326%のダウンフォースを発生させるという。

オリジナル要素がふんだんに取り込まれたエクステリアも見ものだ。ボンネットやボディ下部、テールライト部に搭載された電動空力フラップは、ペダル操作やハンドル操作、バッテリー温度から計算され、それぞれ調整される。また、エンジンがないためレイアウトの自由度も高く、フラップ自体のサイズも大型だ。エアインテークに通じるボディサイドの造形は、クロアチアが起源とされるネクタイをモチーフとしている。

ポルシェの他にも、アストンマーティンやケーニグセグなど、名だたるメーカーたちがパートナーシップを結んでいるリマック。世界のEVスポーツカーを今後牽引するハイレベルな技術が、余すことなく注ぎ込まれたネヴェーラは今後も注目の一台となるだろう。

価格は200万ユーロ(およそ2億6630万円)から、「GT」「シグネイチャー」「タイムレス」の3グレードをラインナップし150台の限定生産となる予定。東京を含む世界各国の輸入代理店でオーダー可能だ。

文・編集=iconic 写真=Rimac Automobili

<p>左右ドアはバタフライドアとなっており、乗降が簡単だという。</p>

左右ドアはバタフライドアとなっており、乗降が簡単だという。

<p>ブレーキにはブレンボ社のカーボンセラミックを採用。また、回生ブレーキはEVの中でもトップクラスの強さを誇っている。</p>

ブレーキにはブレンボ社のカーボンセラミックを採用。また、回生ブレーキはEVの中でもトップクラスの強さを誇っている。

<p>前後輪の駆動力調整とドライブモード選択は、センターにある2つのアルミ製ダイヤルで操作可能だ。写真の表示にあるTV ONは、トルクベクタリングが有効なことを表す。</p>

前後輪の駆動力調整とドライブモード選択は、センターにある2つのアルミ製ダイヤルで操作可能だ。写真の表示にあるTV ONは、トルクベクタリングが有効なことを表す。

<p>スマートフォン連動は、iPhoneとAndroidスマホに対応。現在位置や充電状況から、サーキット走行でのライブデータまでアプリ上で見ることができる。</p>

スマートフォン連動は、iPhoneとAndroidスマホに対応。現在位置や充電状況から、サーキット走行でのライブデータまでアプリ上で見ることができる。

<p>ネヴェーラでは、主にセンタートンネル内やシート後にバッテリーを配置する、新しい方式を採用している。これによって、大容量バッテリーを搭載しながらも、スーパーカーらしい低いシートポジションを実現させた。</p>

ネヴェーラでは、主にセンタートンネル内やシート後にバッテリーを配置する、新しい方式を採用している。これによって、大容量バッテリーを搭載しながらも、スーパーカーらしい低いシートポジションを実現させた。

<p>12個の超音波センサーと13個のカメラ、6個のレーダーを搭載。これを利用して、ネヴェーラには世界初のAIドライビングコーチを2022年に追加予定だという。AIコーチは、ベストなドライビングラインやブレーキポイントなどを、音と視覚でリアルタイムに案内する。</p>

12個の超音波センサーと13個のカメラ、6個のレーダーを搭載。これを利用して、ネヴェーラには世界初のAIドライビングコーチを2022年に追加予定だという。AIコーチは、ベストなドライビングラインやブレーキポイントなどを、音と視覚でリアルタイムに案内する。

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