30万円台から憧れモデルまで人気の「スケルトンウォッチ」の魅力とは?

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強烈な個性を競い合うスケルトンウォッチ

旬なキーワードを軸に、注目時計を紹介する本企画。かつては趣味的なものだったスケルトンウォッチが、今、多彩な表現を手に入れて一大トレンドを形成している。クラシックにモダン、さらにアバンギャルドまで豊かな個性で手元を演出する。

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ムーブメントの地板とブリッジにオープンワークを施して、時計機構を司るパーツをダイヤルに露わにする──スケルトンウォッチは当初、極めて工芸的であった。既存のムーブメントに対するオープンワークは、すべて手作業。さらに残したフレームを彫金等で装飾するといった、審美性を競い合った高価なモデルが大半だった。

それが20世紀終盤には、工作機械の発達で身近な価格帯でスケルトンが楽しめるようになってきた。さらに近年、最初からスケルトンとして設計されたムーブメントが登場し、モダンあるいはアバンギャルドな表現としても多用されている。ダイヤルから見える積層するパーツが創出する豊かな奥行き感と立体感、透明感がスケルトンウォッチならではの魅力。

そして伝統的なスケルトンもモダンスケルトンも、各パーツとそれらを支えるフレームとをいかにしてデザイン的に調和させるかに、各ブランドは腐心する。結果、スケルトンウォッチはどれも強い個性を放ち、身に着ける人をアーティスティックな印象にしてくれる。また伝統的スケルトンは知的な、モダンスケルトンは力強い雰囲気など、多彩な演出をスケルトンウォッチはかなえてくれる。



ORIENT STAR(オリエントスター)

 
202106_P90_ORIENT STAR時計

オリエントスター スケルトン RK-AZ0001S
オリエントは1991年からスケルトンウォッチに挑み、身近な存在にしてきた。その最新作は、エプソンの技術を生かし自社開発された、国産では初のシリコン製ガンギ車を採用した新ムーブメントを搭載したもの。小秒針の後ろに見えるブルーのガンギ車は銀河を想起させ、テンプのブリッジは彗星を象っている 。各フレームはダイヤモンドカッターで深く面取りされ、審美性は一層高い。手巻き。径38.8mm。SSケース。本ワニ革ストラップ。31万9000円(オリエントお客様相談室)

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