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「立ち飲みにフェスに古着、意外な素顔を垣間見ました」(丸山さん)

丸山茂樹特別対談vol.09丸山さん

野口 見えないものを信じているからか、そういう体験は多いですね。夜中に金縛りに遭ったり、話し声や非常ベルが聞こえたりしたことも。すると、決まって結果がいいんです。

丸山 僕の場合、実話ですが、非常ベルに悩まされたことはありましたね。1998年に初めてマスターズに出場した際、初日はトップだったんですが、夜中になぜか宿泊先の非常ベルが鳴り止まず、その対応に追われて一睡もできなかったことがありました。

野口 結果はどうだったんですか?

丸山 翌日から怒涛の3パット11回。木っ端微塵になりました。ただ、インタビューではそのことについては一切触れませんでしたが。

野口 言い訳されないところが、かっこいいですね。

丸山 僕も白いクマがいなくなって優勝したかったなあ。

野口 実は今日、金メダルを持ってきたんですよ。

丸山 おー! 触ってもいいですか?

野口 どうぞ、どうぞ。

丸山 思ったよりも小ぶりですが、重みもしっかりあります。少し変色しているところも歴史を感じさせますね。

野口 あとで是非、メダルに丸山さんのサインを。

丸山 とんでもない!

野口 冗談です(笑)。自宅ではジュエリーボックスの傍らに、大切にしまっていますよ。

丸山 僕はトロフィーや盾といった記念品に無頓着で、行方知れずになったまま。唯一愛用していたパターをリビングに飾っているぐらいです。

上海では白酒をコップで。実はいける口なんです

丸山 現役時代のオフは、どう過ごされていたんですか?

野口 京都に住んでいた頃は、駅前や河原町へ買い物に出かけたりしていました。不器用だったので、お洒落や恋愛など同時に多くのことはできませんでしたね。

丸山 集中するときは、何かを犠牲にしないといけないですよね。

野口 そうですね。やはりきちんと集中して結果を出すことが、監督やコーチの願いだったようです。

丸山 僕の周りにもいました、練習を疎かにして遊んでしまう人が。全国から優秀な選手が集まる大学だったんですが、特に上京組は眠らない街・東京が楽しくて仕方がない。見かねて忠告したこともありましたね。

野口 丸山さんのような仲間がいたらありがたいですよね。私の場合は監督とコーチのおかげで、頂点に立てたのかなと思います。

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