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大柄なBセグSUVなのに走らせやすい

ルノー キャプチャー
車両重量は1380㎏(本国発表値)。前後にスキッドプレートが備わるなど、エクステリアはSUVテイストな仕立てに。

試乗車のパワートレインは、直列4気筒1.3リッターのTCe140psという、ダウンサイジングというよりライトサイジングのパワーユニットに、7速EDCの組み合わせ。ちなみにキャプチャーにはBセグメントでは珍しく、本国ではPHEVも用意される。コンセントで充電できるか否かは、動力源たる電気の脱CO2性に関わる。よってガソリンを燃やした一部しか回生しないストロングまたはマイルドハイブリッドと、欧州では思い切り線引きが意識されるところなのだ。

TCe140psは確かに低回転から力強く、市街地からバイパスや高速道路まで、過不足ない。7速EDCやアイドリングストップ機構とのコンビネーションにも、不快な振動やつながりのショックはなく、穏やかそのもの。ハッチバックのルーテシアに上下動の抑え込みは一歩譲るが、カングーほど長閑でもなく、SUVルックの割には低重心で抑えの利いたロール感は、長時間、山の中を走っていても疲れにくい。それでいて街中や混んでいるところでは、SUVクロスオーバーならではの視線の高さによる快適さも、確かにある。

ただし、こうしたSUVの高さゆえの快適さは、取り回しとトレードオフのところがあるが、前方ビューカメラがこのクラスで備わるのは立派。ボンネットの死角に入った段差に無用の冒険をさせられることもなかった。

<p>Cシェイプデザインを取り入れ、クロームパーツを使ったテールランプにより上質感を演出する。</p>

Cシェイプデザインを取り入れ、クロームパーツを使ったテールランプにより上質感を演出する。

<p>特徴的なテールランプのデザイン。ここにもCシェイプデザインがリフレインされている。</p>

特徴的なテールランプのデザイン。ここにもCシェイプデザインがリフレインされている。

<p>シートが15mm長くなり、より包み込む構造となった。後方視界を向上させるため、後席のヘッドレストは細く設計されているという。</p>

シートが15mm長くなり、より包み込む構造となった。後方視界を向上させるため、後席のヘッドレストは細く設計されているという。

<p>後席を倒せばラゲージの奥行きは1.57mに。後席は最大160mmの前後スライド機能が付いている。</p>

後席を倒せばラゲージの奥行きは1.57mに。後席は最大160mmの前後スライド機能が付いている。

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