非冒険主義者のSUVここに極まれり!
いずれにせよ、キャプチャー2の勘どころは内装の質感だ。試乗車は「インテンス」だったが、マットなオレンジメタリックのソフトパッドが、センターコンソールからS字に湾曲したダッシュボード下部まで、乗員を包むように張られている。ハデなようだが室内の天地が長くなるSUVクロスオーバーでは足元が明るくなる印象で、意外と落ち着ける。日本仕様に入るか分からないが、フル液晶メーターパネルや縦長9インチのタッチパネルなど装備自体の充実ぶりもあって、プライベートラウンジのような趣といえる。
もうひとつ、落ち着き系の静的質感とどっしりした動的質感をつなぐキーとなっているのが、けっこうな積極制御のADASだ。車線内のセンターに細かな修正舵でとどまろうとするので、車線が狭く周囲に車が多い状況では過敏なところもあるが、交通量の少ない道路を延々と走るような巡航は、あくまでバックグラウンド使いとはいえ、かなり快適。キャプチャー2のBセグらしからぬどっしりした走りと、好相性のADASなのだ。

いわば究めれば究めるほど、室内の快適なインドア派SUVクロスオーバーである点に、新型キャプチャーの矛盾しかかった面白さがある。週末アウトドア派の支持が厚いカングーと、好対照をなすルノーの新味といえるだろう。
文/南陽一浩 写真/ルノー 編集/iconic






