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ドライブトレインは文句のない仕上がり

BMW 118d
ボディサイズは全長4335×全幅1800×全高1465mm、ホイールベース2670mm。ミッションは118iの7速DCTに対し、8速ATが搭載された。

というわけで、ここまでのところ118dは私が考える無理難題にしっかり応えてくれているのだけれど、それ以上に感動的だったのが乗り心地のよさである。

ボディや足回りがとにかくしっかりと作り込まれているようで、ちょっとした段差を勢いよく乗り越えても華奢な感じが一切しない。ドスンという路面からの衝撃を受け止めて、そこで生じた振動をさっと抑え込んで不快なバイブレーションを残さないのである。最近の軽量設計ボディのなかには、ドスンという大入力が加わると、まるで空き缶を硬い棒で叩いたときのカーンというような微振動が残るモデルが少なくないけれど、118dには皆無。これだけでぐっとクルマの質感が高く思えてくる。

ステアリングの感触もBMWらしく自然で扱い易い。ブレーキの踏み応えも上々で、ドライバーの操作が正確にクルマの動きに反映されるという点においていかにもBMWらしいといえる。

BMW 118d エンジン
最高出力150ps/最大トルク350Nmを発生する。2リッター直4ディーゼルターボを搭載。エンジン始動直後の低回転域でも効率の良い、2ステージ・ターボチャージャーを採用する。

肝心のエンジンは振動や騒音が低く、運転していてもディーゼルエンジンであることをほとんど意識しないで済む。しかもトップエンドの5000rpmまでスムーズに回りきってしまうのだから驚く。回転フィールに安っぽいところがなく、がっしりと作り込まれたブロックのなかで高精度なパーツが規則正しく運動していることが想像できる。ドライブトレインはパフォーマンス、洗練さ、ともにまるで文句のない仕上がりだ。

BMW 118d ラゲージ
ラゲージ容量は通常380リッター、後席を倒せば最大1200リッターまで拡大する。

室内スペースも十分以上。したがって、どこにも不満はないのだけれど、我が家ではあの大きめのキドニーグリルが審議の対象となって検討が停滞している。もっとも、これはあくまでも好みの問題だから、私と同じようなニーズをお持ちで「新しい1シリーズ、デザインも気に入った!」というアナタには118dを力強くおすすめしたい。

文/大谷達也 写真/茂呂幸正 編集/iconic
※表⽰価格は税抜き

<p>新世代BMWデザインの大型シングルフレームを用いたキドニーグリルを採用。4灯式LEDヘッドライトが備わる。</p>

新世代BMWデザインの大型シングルフレームを用いたキドニーグリルを採用。4灯式LEDヘッドライトが備わる。

<p>2019年に駆動方式をFFへと変更して登場したハッチバックの1シリーズ。118dは2020年に追加設定された、エントリーディーゼルモデルだ。</p>

2019年に駆動方式をFFへと変更して登場したハッチバックの1シリーズ。118dは2020年に追加設定された、エントリーディーゼルモデルだ。

<p>10.25インチのマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルとコントロールディスプレイ(写真)はオプションとなり、通常はそれぞれ5.1インチと8.8インチのものが備わっている。</p>

10.25インチのマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルとコントロールディスプレイ(写真)はオプションとなり、通常はそれぞれ5.1インチと8.8インチのものが備わっている。

<p>オプションのiDriveナビゲーション・パッケージを選択すれば、ディスプレイ・メーター・パネルに加え、音声会話システム(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)なども備わる。</p>

オプションのiDriveナビゲーション・パッケージを選択すれば、ディスプレイ・メーター・パネルに加え、音声会話システム(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)なども備わる。

<p>Play Edition Joy+のシートは標準でクロス地を採用、パーフォレーテッド・ダコタ・レザー(写真)はパッケージオプションとなる。</p>

Play Edition Joy+のシートは標準でクロス地を採用、パーフォレーテッド・ダコタ・レザー(写真)はパッケージオプションとなる。

<p>パーフォレーテッド・ダコタ・レザーのリアシート。</p>

パーフォレーテッド・ダコタ・レザーのリアシート。

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