この機構が凄い!
Point 1
ジャイロスコープモジュール
複雑なジャイロスコープ モジュールは、139個のパーツで構成される。香箱からの駆動はモジュール上部に取りつけた傘車で回転角度が変換されて、フレームに沿って設置された輪列に伝えられ、ガンギ車へと至る。歯車の多くは、緩やかな曲面状に設えられている。
Point 2
プラチナ製のカウンターウエイト
比重が高いプラチナ製のカウンターウエイトで重量バランスを偏らせ、モジュールの回転効率を高める。元来、精度に悪影響を及ぼす重力を味方にして高精度を得る理にかなったメカニズムは、マリン・クロノメーターの作り手だったメゾンの歴史も今に伝える。
Point 3
手巻きであってもテンプは毎時3万6000振動
グラビティ コントロールが備わるムーブメントは、手巻きのエル・プリメロ。腕時計では唯一無二のメカニズムを、毎時3万6000振動にするのが、ゼニスの矜持だ。ジャイロスコープ内で揺れ動くテンプにとってハイビートによる高い耐衝撃性は、きわめて有効。