重量を感じさせない、きびきびした走り
アクセルをひとふみすると、車両の重さをまったく感じさせずスルスルと走りだす。床下にバッテリーをしきつめているだけあって、車体剛性は高く、しかも重心が低いのでまるでスポーツカーのようにきびきび走る。標準仕様で16インチ、Advanceは17インチのスポーツタイヤを履いていたが、いずれも乗り心地は良好だった。
回生具合もうまくチューニングされており、いわゆるワンペダル操作が可能なシングルペダルコントロールをはじめ、ステアリングの左右のパドルで回生のレベルを3段階で調整することも可能だ。
「ホンダe」のディテールをチェック!(写真7枚)
ホンダeの年間販売台数は欧州が1万台なのに対して、日本への割り当ては1000台のみ。いくら日本はBEVの人気が高くないといっても、このスタイルで、質感も高く、装備満載なこともあり、国内販売の第1期分はすでに完売したという。
実質的な一充電あたりの航続距離は約200kmくらいだが、ホンダeが優れているのは、30分の急速充電で8割のチャージが可能なバッテリーを採用している点にもある。これならちょっとした遠出でも問題なく使えるはずだ。このスタイルにピンときたらBEV初体験の人も一度試乗してみることをオススメする。
ホンダEveryGoというカーシェアサービスを利用すればたっぷりと試乗することも可能だ。
文/藤野太一 写真/本田技研工業 編集/iconic