SUVらしいデザインとPHEVのRAV4
RAV4 PHVのパワートレインは、2.5リッター直4ガソリンエンジンと前輪用モーター兼ジェネレーター、後輪用モーターの組み合わせ。システム全体で306PSの最高出力を発生する。0~100km/h加速は6秒とスポーツカー並みの性能をみせる。搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は18.1kWhで、EV走行可能距離は95kmと日常使用ではほぼエンジンを始動させることなくこなせるはずだ。
走行モードには、「EVモード」をはじめ、EV走行をメインに、アクセルが深く踏み込まれた際などにエンジンを駆動する「AUTO EV/HVモード」、システムの状態に応じてエンジンを始動・停止する「HVモード」、バッテリーをエンジンで充電しながら走る「バッテリーチャージモード」などがある。バッテリー残量に余裕があればエンジンが始動することはほとんどないが、HVモードでもとても静かだ。従来のPHVというとエンジン始動時の振動に興ざめすることも多いが、RAV4にはそれがない。
またPHVの利点を活かし、アウトドアや災害時などいざというときにAC100V、最大出力1500Wで外部給電ができるのもいい。さまざまなシーンでの使い勝手を考慮すれば、相当に完成度の高いPHVといえる。これなら自宅に充電施設がない人でも出先などの充電インフラを活用すればEVの良さを不安なく享受できるはずだ。