「“ドレスアップを楽しむ”ことこそスーツの本懐。今後、その価値が見直されていくでしょう」鴨志田さん
「仕事着としてのスーツが意味を失いつつある今だからこそ、むしろスーツは制約から解放され、楽しく着られる時代になった。ここ数年はそう考えています。ドレスアップを楽しむというスーツ本来の価値が、これからもっと見直されていくでしょうね。あとは、私くらいの年齢になると流行云々より“自分らしさ”が大切だと思います。今日着ているムゼッラ デンベックのスーツは、ヴィンテージのウールギャバジンを使って4Bで仕立てたもの。トレンドではなく、“自分が何を着たいか”を念頭に置いて作った一着です」
[ユナイテッドアローズ]
クリエイティブ アドヴァイザー 鴨志田 康人さん
1957年生まれ。自身のブランド「カモシタ」は近年、アジアや欧州など世界的規模に成長。
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[MEN’S EX 2020年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)