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それが、針仕事の原点ですね。

ミシンを持っていなかったので、自己流の手縫いです。今思えば、縫い方もめちゃくちゃだったでしょう。でも、当時はそれが楽しかったんですよ。昔から物を作るのが好きでしたから。

齋藤 力さん

古着の次に興味を持ったものはなんでしたか?

次にスタイリストの祐真朋樹さん、野口 強さん、北原哲夫さんを知るんですね。モードのスタイルのものを(古着に)合わせて着るカルチャーが生まれた時代です。この方たちの着こなしに憧れてアバクロンビー&フィッチのカーゴパンツやリーバイス517を合わせていたのも懐かしい思い出です。このころは、メンズノンノ、ブーンなどを読んでいました。そうした流れのなかでデザイナーに興味を持ち始め、文化服装学院に進学することに。

どんなデザイナーがお気に入りでしたか?

当時はグッチに在籍していたトム・フォードや、エディ・スリマン。アントワープのデザイナーの洋服もよく見に行きましたね。私は特にドリス・ヴァン・ノッテンが好きでした。この時代、周囲ではマルタン・マルジェラ、アン・ドゥムルメステールらが人気だったのを覚えています。そして、成人式にはディオールオムのデニムに、ヴェロニク ブランキーノのトロピカールウールの黒いジャケットを着ていきました。

20歳ごろ、文化服装学院の学生時代の齋藤 力さん
【思い出の一枚】20歳ごろ、文化服装学院の学生時代。アバクロンビー&フィッチの軍パンをはいている。「このころはイベント関連の会社でアルバイトをしていて、3トントラックを当たり前に運転していました」。
<p>こちらは昨年撮影されたもの。職人仕事のときもオシャレに手を抜かないところはさすが。</p>

こちらは昨年撮影されたもの。職人仕事のときもオシャレに手を抜かないところはさすが。

<p>こちらも昨年の仕事風景。裁断はいつも真剣勝負だ。</p>

こちらも昨年の仕事風景。裁断はいつも真剣勝負だ。

<p>昨年、北九州で行われたトランクショーでの一コマ。</p>

昨年、北九州で行われたトランクショーでの一コマ。

<p>4、5年前に縫ったチェックのジャケット。以前からチャレンジしてみたかった念願のカシミヤ100%素材だ。生地はドラッパーズのマジックカシミヤから選んでいる。「自分用にはあまり高級素材を使わないので、その分、強い思い入れがあります。実は、デザインは憧れているお客様のお好みを真似させていただきました(笑)」。</p>

4、5年前に縫ったチェックのジャケット。以前からチャレンジしてみたかった念願のカシミヤ100%素材だ。生地はドラッパーズのマジックカシミヤから選んでいる。「自分用にはあまり高級素材を使わないので、その分、強い思い入れがあります。実は、デザインは憧れているお客様のお好みを真似させていただきました(笑)」。

<p>7年ほど前に塗ったアイリッシュリネンのジャケット。素材はユーロテックス社製。「もともとはブラックだったのですが、日焼けしてチャコールグレーみたいな色になってしまいました(笑)」。</p>

7年ほど前に塗ったアイリッシュリネンのジャケット。素材はユーロテックス社製。「もともとはブラックだったのですが、日焼けしてチャコールグレーみたいな色になってしまいました(笑)」。

<p>12年ほど前に初めて自分で仕立てたジャケット。愛着がありすぎて、生地が擦り切れるほどに着続けた。素材はスペンスブライソン社製のアイリッシュリネン。</p>

12年ほど前に初めて自分で仕立てたジャケット。愛着がありすぎて、生地が擦り切れるほどに着続けた。素材はスペンスブライソン社製のアイリッシュリネン。

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