ADVICE:肚腰を意識して蹲踞
肚を決める、肚を括る、肚を据える、肚に落ちる……。腰が据わる、本腰を入れる、腰を上げる、腰を入れる……。このような身体言葉にも表れているように、肚腰は、身体的にも精神的にも、人の中心を担う大切な場所です。ここを鍛えるには、日本の伝統的な武道や相撲に取り入れられている蹲踞(そんきょ)という姿勢。蹲踞をするときは、肚腰に意識を向け、頭からまっすぐにストンと落ちていくイメージで腰を落としましょう。立ち上がるときは、脚の力で立とうとはせず、地面に力を逃しているような「力を去なす」感覚を大切にしてみてください。
教えてくれる人
小山田 魂宮時さん Takuji Oyamada
ダンサー・振付家、「studio ku〜空〜」代表。ストリートダンスからコンテンポラリーダンスまで、幅広い表現でダンサーや振付家として活躍。古武道にも通じ、日本人の身体性と感性を意識した静寂さを奏でる身体は、国内外を問わず高い評価を受ける。また、全国各地で身体操法を基本とする「體塾(からだじゅく)」、コンタクトダンスのワークショップ「舞禅」を開催。舞踊芸術の創作をDance Company『舞武』を主催。https://studio-ku.amebaownd.com
撮影/小澤達也(STUDIO MUG) 構成・文/神﨑典子