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V8だけでなく直4ターボモデルを用意

先代マスタングの内外装デザインは大ヒットした初代の雰囲気を採りいれつつ、アメリカンマッスルカーらしさをデザインと性能の両方で力強く表現した結果、大ヒット作となった。フォードはこの内外装のいわゆるレトロモダン路線を「リビングレジェンド戦略」と呼んでいる。

現行モデルもその路線を基本的には継承しているが、よりグローバル(なかでも欧州市場)を強く意識したため、いっそう洗練されたクーペフォルムとなったのが特徴だ。より幅を広く背を低くしたことで、横からみたシルエットはちょっとベントレーのクーペのようでもある。

ようするに世界中の誰が見てもカッコいいと思えるカタチだったわけで、筆者も初めて現物に接したときには、これなら売れると確信したものだった。

フォードのフェイスリフトモデル
ボディサイズは全長4789×全幅2097×全高1382mm。ヘッドライトやリアランプにはLEDを採用した。

ボディサイズのイメージはレクサスの大型クーペ「LC」くらいだと思っていただきたい。アメリカでは十分コンパクトな部類に入るけれど、全長は4.8mあるからアッパーミドルクラスサルーンと同程度の大きさである。

フォードのフェイスリフトモデル
ダウンサイジングコンセプトの2.3リッター直4ターボは最高出力291ps/最大トルク450Nmを発生、5リッターV8は449ps/533Nmとされた。10ATのほか、6MTもラインナップする。

注目すべきはパワートレーンだ。この手のアメリカンスペシャリティクーペといえばV8エンジン搭載を多くのマニアは期待する。私もそうだ。だからそれは欠かせなかったけれども、一方で、2.3リッター直4DOHCターボエンジンを積む仕様も設定されている。これもまたグローバル市場を意識した結果だろう。「マスタングに直4?」 イメージじゃないかも知れない。ミスマッチだと思う方も多いはず。ちなみにマイナーチェンジ以降、トランスミッションは10速ATである。

<p>マイナーチェンジによりフロントマスクを変更、エクステリアはよりシェイプされ、エアロダイナミクスも向上させている。</p>

マイナーチェンジによりフロントマスクを変更、エクステリアはよりシェイプされ、エアロダイナミクスも向上させている。

<p>現行モデルのリアサスペンションは、50年来使われてきたリジット式からマルチリンクに変更された。磁性流体ダンパーのMagneRideもオプションで用意する。</p>

現行モデルのリアサスペンションは、50年来使われてきたリジット式からマルチリンクに変更された。磁性流体ダンパーのMagneRideもオプションで用意する。

<p>左右対象で水平基調の伝統的なデザインを採用しつつ、メーター部には各種情報を表示する液晶モニターなどを取り入れている。</p>

左右対象で水平基調の伝統的なデザインを採用しつつ、メーター部には各種情報を表示する液晶モニターなどを取り入れている。

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