さて、そのレネゲードだが、ジープのラインナップ上、ボディサイズや価格帯からエントリーモデルと表現されてしまうのだが、その乗り味はボディ剛性がもたらす質感の高さが印象的である。つまり、チープさやエントリー向けといったテイストは全くと言っていいほどに見当たらず、ジープである以前に「コンパクトなサイズなのに…」というアドバンテージがあるのだ。
残念ながら300万円以下で手に入れられるレネゲードはボトムグレードのロンジチュードのみ。駆動方式はFF(4WDのトレイルホークは387万円)となり、タイヤもサマータイヤが組み合わされ、最低地上高は170mm(4WDは210mm)となり、走破性を積極的にアシストするアイテムないなど、ジープブランドから想像される悪路走破性は期待できないところもある。
しかし、それでも先ほど述べた質感の高さによって、ハンドリングに愉しさがあふれ、コンパクトなキャビンは乗員の距離を縮め、さらにマイナーチェンジで搭載された1.3リッターターボエンジンがもたらすジェントルかつパワフルかつ扱いやすいというバランスに、ちょっとした感激を覚えるはず。
そして遊び心あるデザインセンスも、どこかへ出掛けたくなる気分を助長してくれるものとなっている。そう、この出掛けたくなるという冒険心こそがジープの真価だ。長年、自らジープに乗っていたユーザーとして、ジープはオンロードもアドベンチャーにしてくれると感じているが、そんな心意気がレネゲードにも存在している。







