AtoZで斬る! 旬なKEYWORDで徹底解説
新作ウォッチ2026
今、選ぶべきタイムピースとは? 2026年4月に開催された新作エキシビションWatches & Wonders Geneva 2026を軸に同時期に発表された新作から注目作を選び出し、アルファベット順にキーワードを設定して徹底検証。タイムピースの A to Z を読み解く‼
【F】Futuristic
見ているだけで心躍る近未来デザイン
未来志向のメカニズムやデザインは、やはり刺激的。タグ・ホイヤーは同社ムーブメント・ディレクターのキャロル・カザピ氏が開発を主導した将来のハイスタンダードを目指した画期的なクロノグラフ機構を、アイコンの「モナコ」に搭載。IWCからは有人宇宙飛行を意識したモデル、ユリス・ナルダンからは四半世紀の進化の集大成的「フリーク」が、驚きと称賛を呼んだ。日本本格上陸したオートランスのクリエイティブなアヴァンギャルドさも、タイムピースの可能性の広がりを感じさせた。
大胆で型破りな“建築的アート”
Hautlence(オートランス)
2004年の創業以来、斬新なモデルを発表し、現在はH.モーザーを擁するM ELBホールディングス傘下にあるオートランスが、2026年から日本で本格展開。新作の「クベラ1」は、ケースとブレスレットを一体型デザインとした彫刻的なフォルムに、アジェノー社と共同開発したジャンピングアワー&ペリフェラルミニッツを、ラ・ジュー・ペレ社製ベースキャリバーに重ねて搭載。ミニマルでインパクトも絶大。自動巻き。SSケース&ブレスレット。ケースサイズ43.8×36mm。5気圧防水。706万2000円(オートランス/H.モーザージャパン)
史上最も複雑なタイムオンリーウォッチ
ULYSSE NARDIN(ユリス・ナルダン)
ムーブメントが分針を兼ねながら60分で1回転するカルーセル機構のモデルとして2001年にデビューし、四半世紀にわたり進化を続けてきた「フリーク」の集大成的モデル。10度傾けたふたつのフライング・トゥールビヨンを搭載し、デファレンシャル機構で平均を取って精度を高めながら、機構自体も60分で1回転。多結晶性素材ナノシタル製のアワーディスクの淡いブルーの透明感も審美性を高めている。自動巻き。WGケース。ラバーストラップ。3気圧防水。世界限定50本。6265万6000円(ソーウィンド ジャパン)
回転式ベゼルシステムで全ての機能を制御
IWC Schaffhausen(アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン)
初の民間宇宙ステーション「Haven-1」計画を進める米VAST社とのパートナーシップの下、有人宇宙飛行に向け開発。宇宙服でグローブ着用時の操作性を考慮しリューズを排除、ケース左のロッカースイッチでファンクションを設定し、回転ベゼルで時刻調整やゼンマイ巻き上げを行う。地球上の基準時を表示可能なデュアルタイム仕様。「Haven-1」搭載に向け耐振動、素材適合性テストをクリア。自動巻き。セラミック×セラタニウムケース。ラバーストラップ。ケース径44.3mm。10気圧防水。407万9900円(IWC Schaffhausen)
不滅のアイコンがアヴァンギャルドに進化
TAG HEUER(タグ・ホイヤー)
ヴォーシェ社と共同開発した画期的なキャリバー「TH80-00」を搭載。従来のクロノグラフでスタート/ストップ/リセットを司ったレバー、バネ、コラムホイールなどを一掃し、LIGAテクノロジーで製造されたニッケル・リン合金製の一体成型部品に置き換えた「コンプライアント クロノグラフ機構」により、部品点数を大幅削減、摩耗も低減され、メンテナンス・サイクルが飛躍的に向上。自動巻き。チタンケース。ラバーストラップ。ケース径40mm。493万9000円(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)
[MEN’S EX Summer 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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