AtoZで斬る! 旬なKEYWORDで徹底解説
新作ウォッチ2026
今、選ぶべきタイムピースとは? 2026年4月に開催された新作エキシビションWatches & Wonders Geneva 2026を軸に同時期に発表された新作から注目作を選び出し、アルファベット順にキーワードを設定して徹底検証。タイムピースの A to Z を読み解く‼
【I】Independent watchmaker
孤高の才が紡ぐ至高のタイムピース
マイクロメゾンへの注目度は、最近ますます高まりを見せている。ウォッチズ&ワンダーズ会場で独立系をメインとするスペース「カレ・デ・オルロジェ」には、2025年から6増の22メゾンが出展。その中でも比較的馴染みのあるのが、この3ブランドだろうか。大手とは一味違うコンプリケーションや手の込んだ仕上げ、コンセプトや生産背景、また稀少性も愛好家の興味を引くところだ。ハイウォッチメイキングを再定義する動きに注目したい。
伝統的意匠のセクターダイアルを独創的に再構築
CZAPEK(チャペック)
19世紀のウォッチメーカーで、ナポレオン3世の宮廷時計師も務めたフランソワ・チャペックのDNAを蘇らせ11年目のチャペック。チタニウムケースにコズミックブルー文字盤を組み合わせた3モデルを発表した中の1本。同心円状のセクターダイヤルを、チャペック流に再構築し、アワーマーカーに代えて2つの同心円に12ヶ所の「空白」を設けたデザイン。その着想源は、搭載する完全自社開発のマイクロローター式キャリバーSXH5のブリッジ構造。ローターにはリサイクルプラチナを採用。自動巻き。チタニウムケース&ブレスレット。ケース径40.5mm、または38.5mm。40.5mmは世界限定25本、38.5mmは10本。12気圧防水。891万円(ノーブルスタイリング)
新開発ムーブメントの搭載でラグスポの極致へ
LAURENT FERRIER(ローラン・フェリエ)
ジュネーブの老舗ブランドなどに長年在籍したローラン・フェリエが2009年に設立した独立系メゾンの新作は、アクティブさとプレステージ感とを兼備したデュアル・タイムモデル。10時位置と8時位置のプッシャーで1時間ずつ時針(ローカルタイム)の前進/後進が可能。2枚のガンギ車からテンプに直接動力を伝達するナチュラル脱進機をしばしば採用している同メゾンだが、このモデルでは堅牢性を重視したスイスレバー式脱進機を採用。ケースと文字盤のトーンを揃えたシックな外装や、手作業を駆使したムーブメントの仕上げも秀逸。自動巻き。チタンケース&ブレスレット。ケース径42mm。10気圧防水。1199万円(スイスプライムブランズ)
4ハンマー、4ゴングを備えた圧巻の一撃
Armin Strom(アーミン・シュトローム)
スケルトナイズの名手と言われた時計師の名を冠し、2009年にブランドを再興。調速脱進機を2つ搭載し共振現象によって精度を安定させるレゾナンス機構は、フラッグシップのひとつ。これに4ハンマーと4ゴングによりウェストミンスターチャイムを奏でるミニッツリピーターを融合。通常の時刻打鐘に加え、セレクターで「12:59シークエンス」に切り替え、最長の打鐘時刻の音色を楽しめる。手巻き。チタニウムケース。アリゲーターストラップ。ケース径42mm。3気圧防水。世界限定25本。8800万円(ノーブルスタイリング)
[MEN’S EX Summer 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み





