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金沢の夜。1軒目は新名物の金沢おでん

昭和10年創業のおでん若葉
昭和10年創業のおでん若葉

さて、酒蔵見学の後は、実際に飲んで見るべし。そこで福光屋の酒蔵から歩いて1分もかからないところにある「おでん若葉」へ。杜氏や蔵人たちも通うという金沢おでんの名店で、今宵はここからスタート。程なくポットに入った酒が出てくる。

ツルツル一杯の酒
ツルツル一杯の酒がうれしい。酔わないコツは酒と同量の水も飲むこと

コップに注ぐのは「ツルツル一杯」。というのは、すりきりの意味だそう。表面張力でなみなみと湛えた酒には、行儀は悪いが口から迎えに行くべし。あれだけの工程を経て作られた様を見てきたので、酒の一滴もムダにしては申し訳ない。

おでんが並ぶカウンター
様々なおでんだねが壮観に並ぶカウンターは特等席だ

まずは盛り合わせでおでんをいただく。はんぺん、こんにゃく、どれもブリブリな歯応え。おでんの華とも言える大根としっかりとした豆腐にもよく味がしみている。イワシのつみれが絶品で、お代わりしたほど。夢中すぎて写真を撮り忘れた。そういえば時価の梅貝も頼んだんだった。大ぶりでくにゅっとした身を酒で流す。あれ、結局、いくらだったのだろう?

三つ葉煮
三つ葉をサッと出汁でくぐらせたこちら。シンプルだが、豊かな味わい

おでんはどれもうまいのだが、特に気に入ったのはサッと出汁にくぐらせた三つ葉。爽やかな青い味が熱でクタッとなるが、噛むとシャキッといい音がするいい具合。

豚バラ
豚バラを鉄板で煮焼きにして、ちょっと甘めの白味噌ダレをかけていただく

白味噌とたっぷりネギがかかったどて焼きもうまかった。プリッとした肉に白味噌の甘みがたまらない。

イカスミを用いた塩辛
イカスミを用いた塩辛。これを日本酒に合わせずして、何を合わせるというのか

あとはイカスミで仕上げた塩辛の「黒作り」も絶品。どれもこれも日本酒がすすむものばかり。地のものを、地の酒で味わう。これが旅の醍醐味でなくしてなんなのか。

茶めし
入り口の赤提灯にも書かれている茶めし。最後におでんの出汁をかけてサラサラと流し込むのも、またよし
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