「白馬ビール」の工場を見学

せっかく白馬まで来たのだからと、普段は見学は不可の「白馬ビール」の工場を特別に見せていただいた。なにせ地ビール好きなもので、以前からその存在はチェック済。

この白馬の地の自然に惚れ込んだダニエル・コウバーンさんが始めた醸造所で、ちょうど新工場に引っ越したばかりというタイミングだった。まだ流通量が少なく、地元でないとなかなか手に入らないという言わば幻のビール。

ダニエルさんが醸すペールエールはとてもアロマティック。アメリカ産のカスケードホップの爽やかな香りがたまらない。「フルーティなフレーバーが好きだからホップはアメリカから輸入している」とのこと。20年前に来日し、子どもの頃に住んでいたスイスの山に似ているこの白馬の地に惹かれたという。8年前に移住したが、自分で飲みたいビールがなかったそうで、6年前にブルワリーの設立を考えて4年前に免許を取得。ケンブリッジ大学で醸造学の修士まで取った科学者でもある。クラフトビールの経験があまりない人でも楽しめるようにとクセや酸味が強すぎないようにしている。笑顔が優しいダニエルさんが醸す、優しいビールがここにある。