長野グルメといえば蕎麦!
この連載、以前からご存知のかたは「今回の藤村、食べが足りない」とお思いだろう。わりとぎっしりと予定を詰め込んだので、たしかにそうかも。せっかく長野に来たのだから蕎麦だ。時期はまさに新蕎麦のころ。ホテルの朝食でも軽く蕎麦を食べていた。昼に老舗の蕎麦屋で一枚たぐる。
やや二日酔い気味の胃に渇を入れる大根おろしでいただくとスッキリ爽快。普通の蕎麦つゆの他、くるみだれと3種で楽しめるのがよかった。
帰りの新幹線を待つ間、土産と車内で楽しむブツを長野駅でいろいろ買い求める。発車10分前にホームに降りたら、出汁のいい香りがする。「さっき蕎麦を食べたばかりなんだけど」と思いつつ、気づくと券売機のボタンを押していた。駅蕎麦好きなもので、つい。シンプルなかけ蕎麦に善光寺門前で売られている有名な七味をたっぷりとかける。冷たい蕎麦のようなコシはないが、温かいほうが蕎麦の香りをよく感じられる。糖質制限なんて、旅では忘れるべし。
帰りの新幹線のお供は?
車内ではおやきを。定番の野沢菜と季節限定の舞茸。舞茸は地元の人も喜んで買っていたのでこれは間違いないはずと選んだら、大正解。甘辛の味つけで、きのこのうまみがジュワッと口中に広がり、ビールに合う! 野沢菜はサッパリして、これまた王道の味。少々行儀が悪いが、2種類を交互に食べながらビールを飲んだ。
勢い余って、土産に買った小布施堂の「栗むし」まで食べそうになるもガマン。さすがにそれはやり過ぎだろう、と。
決して天候に恵まれたとは言い難かったが、しっとりとした山間の雨もまた一興。冬には上質の雪が降り積もり、スキーなどスノーリゾートのメッカとしての白馬本来の姿が見られる。紅葉もさることながら、雪溶けの春、清々しい夏と白馬はどの季節でも豊かな表情を見せてくれる。それはきっと訪れる人の心の豊かさに比例するように。
関連記事: 今シンガポールで行くべきグルメスポット、泊まるべきホテルはどこ?
取材・文/藤村 岳