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1884年、チャールズ・H・オールデン氏がマサチューセッツ州のミドロボロウで創業したオールデンは、そのキャリアを誂(あつら)え靴からスタートさせた。マシン導入で着実に規模を拡大していくオールデンの転機は1931年。チャールズの引退を受けて現当主のターロウ家が経営を引き継いだ年だ。トラディショナルな靴を作るかたわら矯正靴事業に乗り出したのはこのターロウ家だった。

Vチップを語る時に素通りできないもう一つが、コードバン。馬の尻の皮を鞣したコードバンは滑るような光沢を放つ。なかでもオールデンのそれがとりわけ優れているのは自他ともに認めるところだが、彼我の差はホーウィンとの蜜月の関係があってこそだ。

かつて一世を風靡したコードバンは戦後、潮の引くように需要が減少、ついにはコードバンを作っているのはホーウィン一社という事態になった。もはや撤退しかないとホーウィンが決断しようとしたその時に引き止めにかかったのがオールデンの先代社長、アーサー・ターロウ・シニア氏。コードバンの歴史的意義を重く見たアーサー氏は2年分(!)の革を買い取ろうと申し出た。ホーウィンはこうしてコードバン事業を再び軌道に乗せることに成功したのである。

オールデンは古き良きアメリカの物作りを今なお守る、まさにベリー・アメリカンなブランドである。アーサー氏に感謝しつつその靴に足を滑り込ませれば、愛着もひとおしだろう。

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―INDEX―
ChapterⅠ 頻度に応じた靴磨き
おろしたての靴磨き/履き終わりの靴磨き/週に1度の靴磨き/月に1度の靴磨き/半年に1度の靴磨き
ChapterⅡ 短時間でできる靴磨き
1分で光らせる/5分でツヤを出す/30分で鏡面磨きを完成させる
ChapterⅢ 上級者向けの磨きを極める
立体感を出す磨きを極める/アンティーク磨きを極める
ChapterⅣ トラブル対策
キズ編/カビ編/塩吹き編/クレーター編/シミ編
ChapterⅤ 磨きがいのある デザイン別 究極の靴カタログ10選

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