ドレスアップした装いを袖口でドレスダウン
パイピングが効いたピークトラペルの3ピースに渋めのオレンジのシャツを合わせ、ボウタイを締める。ジャケットはくるみの1ボタンで、ボトムは則章入りでタキシード風。ブラックタイのドレスコードにはそぐわないが、カクテルやセミフォーマルならこれくらい遊んだドレスアップも悪くはない。街が華やぐ今の季節なら、なおさら。袖口も存在感が強い時計で個性豊かに着崩すのが、正解である。
近年、時計界には多様な新素材が登場し、それらを自在に組み合わせる技術が確立されている。例えばウブロは、レイヤード構造で立体的な「ビッグ・バン」のケースを鮮やかなブルーのセラミックで仕立ててみせた。ダイヤルはフルオープンで、クロノグラフの精緻なメカニズムを覗かせ、自己主張は一層激しい。まさに遊びが効いたドレスアップを、手元で華やかにドレスダウンするのに最適。
オープンダイヤルのモデルは、他社にも数多く、ソリッドなダイヤルであっても仕上げや色で個性を演出してもいる。ドレスアップを着崩すアイテムに、派手めな時計は実に効果的だ。
オススメ5本はこちら!(写真5点)
「型破りの流儀」具体策
華やかなシーンゆえの色とデザインでの遊びを楽しむ

「型破り」ではない「基本コーデ」は?

ベーシックカジュアルの
手元に色でアクセントを
色やデザインで自己主張する派手めな時計は、シンプルなカジュアルに合わせるのが、お約束。ゆったりとしたオフホワイトのタートルネックセーターにボトムはデニム、足元はローファー。こうした極めてベーシックなアイテムによるコーディネートに、派手めな時計がアクセントになる。
ニット3万1000円/スローン(スローン) パンツ3万4000円/PT05(PT JAPAN) 靴3万9000円/イル モカシーノ(バインド ピーアール)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX2019年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)