“紳士なシンプル”の正解
A.ランゲ&ゾーネのグランド・ランゲ1″25thアニバーサリー”
一般に紳士のフォーマル時計といえば、”革ベルトの2針ホワイトダイヤル”といわれる。なぜ2針かといえば「時間は気にしていない」という、紳士の作法からくるとされるが、ここではその正統も理解した上で、あえて別の選択肢を提案したい。
そこで、ランゲ1である。しかもただのそれではない。’94年に誕生した名作の25周年記念ということで、針は”青焼き”、文字もアリゲーターストラップも青、文字盤の美しいシルバーに青が見事に映えているのだ。
この知性が滲み出る色対比、他の時計にも見られるが、このオフセンターデザインに施すとこうも効果的かと恐れ入る。余白を活かした無二のデザインの品性をもう一段階アップさせたと言えよう。
2針に負けずミニマルでありながら、個性と品性を合わせもつ。間違いなく紳士に寄り添う一本だ。
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A.ランゲ&ゾーネ
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※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)