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お酒を惰性で飲み続けるより炭酸水で代用してみる

いつも飲んでいる量は「本当に飲みたい量」なのでしょうか。おそらく、ダラダラと惰性で飲んでいるぶんも多いと思います。本当に飲みたい量は、意外と、先ほど述べた適量くらいかもしれません。

そこでおすすめなのが、「炭酸水」です。とくにビールやスパークリングワイン、サワー類などが好きな人には、効果てき面だと思います。こうしたお酒がおいしいのは、じつは最初の1杯程度で、あとは単にシュワシュワ感を楽しんでいるだけではないでしょうか。だとしたら、飲みすぎているぶんは、アルコールが入っていなくてもかまわないはずです。

炭酸水でシュワシュワ感を楽しみつつ、お酒は、たしなむ程度にする。これだけでも、惰性で飲んでいるぶんをカットし、アルコール摂取量を大幅に抑えられるというわけです。ワイングラスに炭酸水を注げば、スパークリングワイン感覚、ジョッキに氷と炭酸水を入れて、レモン水でもたらせば、レモンサワー感覚で飲めるでしょう。

ノンアルコールビールやノンアルコールワインに置き換えてもいいのですが、飲んでみて「おいしくないな」と思った人も多いと思います。代用品は、しょせん代用品です。不満を持ちながら飲むくらいなら、潔く炭酸水のシュワシュワ感を楽しんだほうが、満足度は高くなるはずです。しかも、炭酸水は空気で一時的にお腹がふくれるため、飲みすぎだけでなく、食べすぎも防げます。

飲む前に、今日飲む量を分けておくと飲みすぎない

自宅で、ボトルのワインや日本酒を開けることもあると思います。酒飲みの習性として、飲み始めたら、ブレーキが効かなくなって飲みすぎるというのが通例です。ボトルを開ける場合は、なおのこと。「味が変わらないうちに全部飲み切らなくちゃ」という口実ができ、つい、飲みすぎてしまいます。

そんなときは、飲み始める前に飲む量を決め、分けてしまうのが一番です。飲まないぶんは、スクリュー式のボトルに注ぎ口いっぱいまで入れて保存します。こうしておくと、お酒が空気と触れないため、お酒の酸化を抑えられるのです。

ワインが好きな私も、自宅にはさまざまなサイズのボトルがあり、いつも、この方法で保存しています。数ヵ月経っても、味の劣化を感じたことはありません。油断して長期保存してしまい、味が落ちたと感じたら、料理酒として使ってしまいます。高い料理酒にはなりますが、料理酒として売られているものよりは確実においしいので、料理の味も一段上がります。

秋津壽男 日本内科学会認定総合内科専門医

秋津医院院長。日本内科学会認定総合内科専門医。1954年和歌山県生まれ。77年大阪大学工学部卒業。社会人を経て再び大学受験をし、和歌山県立医科大学医学部に入学。86年に卒業後、同大学循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコー等を学ぶ。その後、東京労災病院等を経て、98年に品川区戸越銀座に秋津医院を開業し、地域密着の診療を行なっている。現在、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京/TXN系列)にレギュラー出演中。著書に、『長生きするのはどっち?』『がんにならないのはどっち?』(共に、あさ出版)などがある。

薬を使わずに「生活習慣病」とサヨナラする法: 医師が教える「自己治癒力を高める」コツ (知的生きかた文庫)

ダイヤモンド・オンライン

[ダイヤモンド・オンラインの記事を再構成]
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