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ブレゲ 2019 新作時計

そしてつぎの明るい部屋には実際に時計を手に取り、じっくりと見ることができるタッチ&トライのテーブルがあった。

僕が今年の新作で注目したのは、濃いブルーに仕上げられたグラン・フー・エナメル文字盤の時計「クラシック 5177 グラン・フー・ブルーエナメル」だ。グラン・フーとは文字盤にガラス質のエナメル素材を塗り、それを高温の炉で焼成したものだが、ポケットウォッチ時代からそのほとんどは白いものだった。

BREGUETブレゲ2019新作ウォッチ

19世紀のエナメル文字盤にも、まれに黒いものなどがあったが、今年のブレゲのそれはまさしくミッドナイトブルーというもので、見つめていると夜の空に吸い込まれそうな気分になる美しさを持っているのだ。

その文字盤にはブレゲ数字のインデックス、そしてブレゲ針と呼ばれる先端に近いところに円形の装飾を持つ時、分針を持ち、そして極細のセンターセコンドが時間を刻んでいく。

時計としてのミニマルな要素を美しくまとめ上げた、この潔いシンプルさに最近は心が動かされる。

BREGUETブレゲ2019新作ウォッチ

もちろんブレゲならではのトゥールビヨンの新作も素晴らしかった。厚さわずか3mmというムーブメントを採用し、さらにそれを限界までスケルトン加工した「クラッシック トゥールビヨン エクストラフラット スケルトン5395」は、ケース厚がなんと7.70mmという薄さに仕上げられている。そしてその厚さなのに、ムーブメントの外周を回転するペリフェラルローターによる自動巻きなのがすごい。

このほかにもチタン素材のマリンシリーズなど、ブレゲは今年も充実したコレクションを見せてくれたのだった。



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お問い合わせ先:
ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211
https://www.breguet.com/jp

松山 猛 Takeshi Matsuyama

1946年京都生まれ。作家、作詞家、編集者。MEN’S EX本誌創刊以前の1980年代からスイス機械式時計のもの作りに注目し、取材、評論を続ける。



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