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#2 Berne Horology/ベルン・オロロジー
香港の時計好き御用達の穴場ショップ

中環(セントラル)と上環地区の間にある、近代的な建築物と昔ながらのローカルな街並みが渾然一体となった刺激的なエリア。大小様々なショップがひしめく中、ひっそりと佇むのがヴィンテージウォッチストア「Berne Horology」(ベルン・オロロジー)だ。こちらの時計店、今回店頭にてヴィンテージウォッチの珠玉ラインナップを紹介してくれたクイントンさんのお祖父さんが1980年代に設立したお店。「小さい頃は、時計の金庫の上に座って一緒に店番をしていた」というクイントンさん。この店内で長らく時計に触れて育ち、自然と時計の目利きになり、修理などにも詳しくなった。その影響あって、今では時計とファッションを扱う自身の店「Antiqlokwise」も展開する。

Berne Horologyの店頭に立つクィントンさん。

油断すると見逃してしまいそうなくらい店のドアは小さく、店内もこぢんまりとしているが、実はアーモリーのマーク・チョー氏もオススメする香港屈指の名店だ。 過去には日本のセレクトショップにヴィンテージウォッチを卸していたこともあるというから信頼性も申し分ない。一見雑然としたウィンドウに並べられた時計たちをよく見てみると……あるわあるわ、お宝ヴィンテージウォッチの数々! ロレックスやチューダー、オメガ、さらにパテック フィリップやオーデマ ピゲなど雲上ブランドまで、驚くほど多彩なラインナップが揃っていた。

少々雑然とした店内だが……
1940〜50年代のヴィンテージウォッチや’70年代以降のポスト・ヴィンテージ系まで幅広くラインナップしている。
趣深いオメガのドレスウォッチも多数並んでいた。比較的手頃な価格で購入できるため、入門者にもオススメだ。

さて、ここ香港の地でも、MEN’S EX ONLINEの大人気企画「腕時計、乗せて比べてみました」を敢行!

クィントンさんにヴィンテージウォッチのオススメ10本を選んでもらい、すべて試着してみた。クィントンさんの解説コメントとともにご覧あれ。

珠玉のヴィンテージ時計10本を腕乗せ!

BerneHorology

探せば探すほど掘り出し物を発見できるベルン・オロロジーは、ヴィンテージ時計好きにとっては一日中いても飽きないほどエキサイティングな場所。また腕時計以外に、懐中時計やエナメルの置き時計も多数取り扱っているところが面白い。ディープなショップだが、クィントンさんはじめファミリーの皆さんが親切に接客しくれるため不安なく買い物できるはず。是非足を運んでみてほしい。


■Berne Horology

住所:G/F, 180 Queen’s Road Central,Hong Kong
TEL: +852 2815-5255
営業時間:10時〜18時 email:bernehorology@gmail.com
Instagram:@bernehorology



撮影/Ken Wu コーディネート/齊藤英美 文/小曽根広光

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※表示価格は税抜き
<strong><big>オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク チャンピオンシップ」</big></strong><br />お馴染みロイヤルオークだが、実はこちら「タンタリウム」というレアメタルを使用したもの。実は隠れファンが多いモデルだ。「’90年代前半に日本市場向けに生産されたモデルです。ステンレスよりも少しグレーがかった色みが魅力ですね。こちらはクォーツで、径33mmと小ぶり。機械式よりケアが楽なので、普段使いにもいいですよ。私も個人的に所有しています」(クィントンさん) 9000USドル。

オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク チャンピオンシップ」
お馴染みロイヤルオークだが、実はこちら「タンタリウム」というレアメタルを使用したもの。実は隠れファンが多いモデルだ。「’90年代前半に日本市場向けに生産されたモデルです。ステンレスよりも少しグレーがかった色みが魅力ですね。こちらはクォーツで、径33mmと小ぶり。機械式よりケアが楽なので、普段使いにもいいですよ。私も個人的に所有しています」(クィントンさん) 9000USドル。

<strong><big>オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク チャンピオンシップ」</big></strong>

オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク チャンピオンシップ」

<strong><big>グランドセイコー「5722GS」</big></strong><br />日本が誇る名機も並ぶ。「グランドセイコーはムーブメントの素晴らしさが世界的に知られている時計メーカーです。こちらは1968年製の手巻きモデル。37mm径と大きすぎず小さすぎないサイズもいいですね。ヴィンテージ時計好きなら、グランドセイコーは絶対後悔しない一本といえるでしょう。価格は状態によって800USドル〜2000USドルと幅があります」(クィントンさん)

グランドセイコー「5722GS」
日本が誇る名機も並ぶ。「グランドセイコーはムーブメントの素晴らしさが世界的に知られている時計メーカーです。こちらは1968年製の手巻きモデル。37mm径と大きすぎず小さすぎないサイズもいいですね。ヴィンテージ時計好きなら、グランドセイコーは絶対後悔しない一本といえるでしょう。価格は状態によって800USドル〜2000USドルと幅があります」(クィントンさん)

<strong><big>グランドセイコー「5722GS」</big></strong>

グランドセイコー「5722GS」

<strong><big>チューダーの「9000」</big></strong><br />黒文字板が静観な顔つきの一本。「1970年代のチューダーは、デザインにおいて当時のロレックスと共通点がありますね。価格も高すぎないので、手頃で良質なヴィンテージウォッチをお求めの方にオススメです。美しい艶のある黒文字盤も魅力。ロレックスのミラーダイヤルとは多少表情が違いますが、これだけ状態のいい黒文字板は希少です。手巻きで、サイズは34mm」(クィントンさん) 2000USドル

チューダーの「9000」
黒文字板が静観な顔つきの一本。「1970年代のチューダーは、デザインにおいて当時のロレックスと共通点がありますね。価格も高すぎないので、手頃で良質なヴィンテージウォッチをお求めの方にオススメです。美しい艶のある黒文字盤も魅力。ロレックスのミラーダイヤルとは多少表情が違いますが、これだけ状態のいい黒文字板は希少です。手巻きで、サイズは34mm」(クィントンさん) 2000USドル

<strong><big>チューダーの「9000」</big></strong>

チューダーの「9000」

<strong><big>IWCのセンターセコンド</big></strong><br />バーインデックスとドーフィン型の針によるシンプルなドレスウォッチはオールドインターのアイコン的デザイン。「cal.85という有名な自動巻きムーブメントを搭載した、径35mmのドレスウォッチです。パテック フィリップのカラトラバにも通じる、シンプルを極めたデザインが美しいですね」(クィントンさん) 1800USドル

IWCのセンターセコンド
バーインデックスとドーフィン型の針によるシンプルなドレスウォッチはオールドインターのアイコン的デザイン。「cal.85という有名な自動巻きムーブメントを搭載した、径35mmのドレスウォッチです。パテック フィリップのカラトラバにも通じる、シンプルを極めたデザインが美しいですね」(クィントンさん) 1800USドル

<strong><big>IWCのセンターセコンド</big></strong>

IWCのセンターセコンド

<strong><big>ロレックスのバブルバック「2764」</big></strong><br />年々流通量が減り、希少価値が増しているバブルバック。中でも黒文字板は希少とされる。こちらは1942年製。「バブルバックは数え切れないほどのデザインバリエーションがあって、コレクターの興味を惹き続けているシリーズです。33mmのケース径は少し小さいと思えるかもしれませんが、スーツにもカジュアルにもよくマッチする使いやすいサイズですね。文字盤の劣化が少なく、ケースがポリッシュによって摩耗していないものは非常に価値があります。状態によって価格も様々ですね」5300USドル(クィントンさん)

ロレックスのバブルバック「2764」
年々流通量が減り、希少価値が増しているバブルバック。中でも黒文字板は希少とされる。こちらは1942年製。「バブルバックは数え切れないほどのデザインバリエーションがあって、コレクターの興味を惹き続けているシリーズです。33mmのケース径は少し小さいと思えるかもしれませんが、スーツにもカジュアルにもよくマッチする使いやすいサイズですね。文字盤の劣化が少なく、ケースがポリッシュによって摩耗していないものは非常に価値があります。状態によって価格も様々ですね」5300USドル(クィントンさん)

<strong><big>ロレックスのバブルバック「2764」</big></strong>

ロレックスのバブルバック「2764」

<strong><big>ロレックスの「デイデイト1803」</big></strong><br />曜日表示と日付表示を備えたロレックスの定番シリーズ。こちらは1962年製。「1803は’60〜’70年代後半にかけて生産されたモデルです。キャリバー1555はとてもタフで扱いやすいですね。私はデイデイトが大好きで、36mmというちょうどいいサイズ感、アロー針と細めのバーインデックス、ギザギザのついたベゼルなど、魅力的な意匠が凝縮されていると思います。エイジングが進んだゴールドケースも味わい深いですね」(クィントンさん) 8000USドル

ロレックスの「デイデイト1803」
曜日表示と日付表示を備えたロレックスの定番シリーズ。こちらは1962年製。「1803は’60〜’70年代後半にかけて生産されたモデルです。キャリバー1555はとてもタフで扱いやすいですね。私はデイデイトが大好きで、36mmというちょうどいいサイズ感、アロー針と細めのバーインデックス、ギザギザのついたベゼルなど、魅力的な意匠が凝縮されていると思います。エイジングが進んだゴールドケースも味わい深いですね」(クィントンさん) 8000USドル

<strong><big>ロレックスの「デイデイト1803」</big></strong>

ロレックスの「デイデイト1803」

<strong><big>ロレックスの「サブマリーナー 16800」</big></strong><br />年式によって仕様が異なるサブマリーナーだが、こちらはかなり珍しい一品。「風防がアクリルからサファイアガラスに変わったときのモデルで、モダンな雰囲気もありながら、白い縁取りのないインデックスがヴィンテージの趣も感じさせるユニークな一本です。素晴らしいコンディションのうえ、オリジナルのアーカイブが付属します。ちょうどよく焼けた蛍光塗料の風合いも美しいですね」(クィントンさん) 1万6000USドル

ロレックスの「サブマリーナー 16800」
年式によって仕様が異なるサブマリーナーだが、こちらはかなり珍しい一品。「風防がアクリルからサファイアガラスに変わったときのモデルで、モダンな雰囲気もありながら、白い縁取りのないインデックスがヴィンテージの趣も感じさせるユニークな一本です。素晴らしいコンディションのうえ、オリジナルのアーカイブが付属します。ちょうどよく焼けた蛍光塗料の風合いも美しいですね」(クィントンさん) 1万6000USドル

<strong><big>ロレックスの「サブマリーナー 16800」</big></strong>

ロレックスの「サブマリーナー 16800」

<strong><big>ロレックスの「デイトナ 116519」</big></strong><br />ロレックス好きにとって永遠の憧れといえるのがデイトナ。こちらは2000〜2009年製。「パンダと呼ばれる白黒の文字盤デザインが、ポール・ニューマンモデルに通じる表情を備えた一本です。ドレススタイルからカジュアルまで、幅広く合わせられる時計ですね。デイトナも状態や付属品の有無によって、かなり価格に差があります」1万9000USドル(クィントンさん)

ロレックスの「デイトナ 116519」
ロレックス好きにとって永遠の憧れといえるのがデイトナ。こちらは2000〜2009年製。「パンダと呼ばれる白黒の文字盤デザインが、ポール・ニューマンモデルに通じる表情を備えた一本です。ドレススタイルからカジュアルまで、幅広く合わせられる時計ですね。デイトナも状態や付属品の有無によって、かなり価格に差があります」1万9000USドル(クィントンさん)

<strong><big>ロレックスの「デイトナ 116519」</big></strong>

ロレックスの「デイトナ 116519」

<strong><big>ロレックスの「GMTマスター 6542」</big></strong><br />1958年に製造された初代GMTマスターです。ベークライト製のベセルはデリケートで割れやすいため、状態のいい個体を見つけるのが非常に難しいモデルです。こちらはトロピカルブラウンにエイジングした表情が絶品ですね」(クィントンさん) 7万7000USドル

ロレックスの「GMTマスター 6542」
1958年に製造された初代GMTマスターです。ベークライト製のベセルはデリケートで割れやすいため、状態のいい個体を見つけるのが非常に難しいモデルです。こちらはトロピカルブラウンにエイジングした表情が絶品ですね」(クィントンさん) 7万7000USドル

<strong><big>ロレックスの「GMTマスター 6542」</big></strong>

ロレックスの「GMTマスター 6542」

<strong><big>パテック フィリップの「ノーチラス 3800」</big></strong><br />1980年代に生産されたノーチラス。「近年ノーチラスの価格は信じられないほど高騰していますが、その中でもSSとYGのコンビは比較的値ごろなため、狙い目のモデルです。こちらは文字盤の状態も極めて良好ですね。径37mmとノーチラスとしては小ぶりなので、ビジネス使いにも向いています」(クィントンさん) 2万1000USドル

パテック フィリップの「ノーチラス 3800」
1980年代に生産されたノーチラス。「近年ノーチラスの価格は信じられないほど高騰していますが、その中でもSSとYGのコンビは比較的値ごろなため、狙い目のモデルです。こちらは文字盤の状態も極めて良好ですね。径37mmとノーチラスとしては小ぶりなので、ビジネス使いにも向いています」(クィントンさん) 2万1000USドル

<strong><big>パテック フィリップの「ノーチラス 3800」</big></strong>

パテック フィリップの「ノーチラス 3800」

日本と同じくらいロレックスの人気が高い香港。GMTマスターやデイデイトなど様々なバリエーションを発見できた。

日本と同じくらいロレックスの人気が高い香港。GMTマスターやデイデイトなど様々なバリエーションを発見できた。

極めて短期間しか生産されなかった「サブマリーナ 168000」。こちらは1987年製。

極めて短期間しか生産されなかった「サブマリーナ 168000」。こちらは1987年製。

豪華なゴールドケース&ブレスレットの1987年製「デイデイト 18038」。前出1803の後継にあたるモデルで、サファイアガラス風防を備えている。

豪華なゴールドケース&ブレスレットの1987年製「デイデイト 18038」。前出1803の後継にあたるモデルで、サファイアガラス風防を備えている。

1970年代のパテック フィリップ「カラトラバ」(右)ゴールドブレスレットが装着されているが、こちらはレザーストラップに付け替えることもできる。

1970年代のパテック フィリップ「カラトラバ」(右)ゴールドブレスレットが装着されているが、こちらはレザーストラップに付け替えることもできる。

アンティークの計器類も販売されていた。

アンティークの計器類も販売されていた。

ポケットウォッチの品揃えも豊富。「身に着ける以外に、テーブルウォッチとして使うのもオススメですよ」とクィントンさん。

ポケットウォッチの品揃えも豊富。「身に着ける以外に、テーブルウォッチとして使うのもオススメですよ」とクィントンさん。

社長の趣味でたくさん買い付けているというエナメルの置き時計。

社長の趣味でたくさん買い付けているというエナメルの置き時計。

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