オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク チャンピオンシップ」
お馴染みロイヤルオークだが、実はこちら「タンタリウム」というレアメタルを使用したもの。実は隠れファンが多いモデルだ。「’90年代前半に日本市場向けに生産されたモデルです。ステンレスよりも少しグレーがかった色みが魅力ですね。こちらはクォーツで、径33mmと小ぶり。機械式よりケアが楽なので、普段使いにもいいですよ。私も個人的に所有しています」(クィントンさん) 9000USドル。
オーデマ ピゲ「ロイヤルオーク チャンピオンシップ」
グランドセイコー「5722GS」
日本が誇る名機も並ぶ。「グランドセイコーはムーブメントの素晴らしさが世界的に知られている時計メーカーです。こちらは1968年製の手巻きモデル。37mm径と大きすぎず小さすぎないサイズもいいですね。ヴィンテージ時計好きなら、グランドセイコーは絶対後悔しない一本といえるでしょう。価格は状態によって800USドル〜2000USドルと幅があります」(クィントンさん)
チューダーの「9000」
黒文字板が静観な顔つきの一本。「1970年代のチューダーは、デザインにおいて当時のロレックスと共通点がありますね。価格も高すぎないので、手頃で良質なヴィンテージウォッチをお求めの方にオススメです。美しい艶のある黒文字盤も魅力。ロレックスのミラーダイヤルとは多少表情が違いますが、これだけ状態のいい黒文字板は希少です。手巻きで、サイズは34mm」(クィントンさん) 2000USドル
IWCのセンターセコンド
バーインデックスとドーフィン型の針によるシンプルなドレスウォッチはオールドインターのアイコン的デザイン。「cal.85という有名な自動巻きムーブメントを搭載した、径35mmのドレスウォッチです。パテック フィリップのカラトラバにも通じる、シンプルを極めたデザインが美しいですね」(クィントンさん) 1800USドル
ロレックスのバブルバック「2764」
年々流通量が減り、希少価値が増しているバブルバック。中でも黒文字板は希少とされる。こちらは1942年製。「バブルバックは数え切れないほどのデザインバリエーションがあって、コレクターの興味を惹き続けているシリーズです。33mmのケース径は少し小さいと思えるかもしれませんが、スーツにもカジュアルにもよくマッチする使いやすいサイズですね。文字盤の劣化が少なく、ケースがポリッシュによって摩耗していないものは非常に価値があります。状態によって価格も様々ですね」5300USドル(クィントンさん)
ロレックスの「デイデイト1803」
曜日表示と日付表示を備えたロレックスの定番シリーズ。こちらは1962年製。「1803は’60〜’70年代後半にかけて生産されたモデルです。キャリバー1555はとてもタフで扱いやすいですね。私はデイデイトが大好きで、36mmというちょうどいいサイズ感、アロー針と細めのバーインデックス、ギザギザのついたベゼルなど、魅力的な意匠が凝縮されていると思います。エイジングが進んだゴールドケースも味わい深いですね」(クィントンさん) 8000USドル
ロレックスの「サブマリーナー 16800」
年式によって仕様が異なるサブマリーナーだが、こちらはかなり珍しい一品。「風防がアクリルからサファイアガラスに変わったときのモデルで、モダンな雰囲気もありながら、白い縁取りのないインデックスがヴィンテージの趣も感じさせるユニークな一本です。素晴らしいコンディションのうえ、オリジナルのアーカイブが付属します。ちょうどよく焼けた蛍光塗料の風合いも美しいですね」(クィントンさん) 1万6000USドル
ロレックスの「デイトナ 116519」
ロレックス好きにとって永遠の憧れといえるのがデイトナ。こちらは2000〜2009年製。「パンダと呼ばれる白黒の文字盤デザインが、ポール・ニューマンモデルに通じる表情を備えた一本です。ドレススタイルからカジュアルまで、幅広く合わせられる時計ですね。デイトナも状態や付属品の有無によって、かなり価格に差があります」1万9000USドル(クィントンさん)
ロレックスの「GMTマスター 6542」
1958年に製造された初代GMTマスターです。ベークライト製のベセルはデリケートで割れやすいため、状態のいい個体を見つけるのが非常に難しいモデルです。こちらはトロピカルブラウンにエイジングした表情が絶品ですね」(クィントンさん) 7万7000USドル
パテック フィリップの「ノーチラス 3800」
1980年代に生産されたノーチラス。「近年ノーチラスの価格は信じられないほど高騰していますが、その中でもSSとYGのコンビは比較的値ごろなため、狙い目のモデルです。こちらは文字盤の状態も極めて良好ですね。径37mmとノーチラスとしては小ぶりなので、ビジネス使いにも向いています」(クィントンさん) 2万1000USドル
日本と同じくらいロレックスの人気が高い香港。GMTマスターやデイデイトなど様々なバリエーションを発見できた。
極めて短期間しか生産されなかった「サブマリーナ 168000」。こちらは1987年製。
豪華なゴールドケース&ブレスレットの1987年製「デイデイト 18038」。前出1803の後継にあたるモデルで、サファイアガラス風防を備えている。
1970年代のパテック フィリップ「カラトラバ」(右)ゴールドブレスレットが装着されているが、こちらはレザーストラップに付け替えることもできる。
ポケットウォッチの品揃えも豊富。「身に着ける以外に、テーブルウォッチとして使うのもオススメですよ」とクィントンさん。
社長の趣味でたくさん買い付けているというエナメルの置き時計。