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「アドリアーノ メネゲッティ」って、どんなブランド?

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「アドリアーノ メネゲッティ」のベルトは、ブランド名と同じ、アドリアーノ・メネゲッティ氏が2011年に立ち上げたブランドだ。大学を出てからファッション業界でデザイナーとして数年働きながら、いつか自身のブランドを持ちたいという夢を抱いていたある日——アドリアーノ氏の中に、それを実現させる具体的なイメージが湧いてきた。彼の父は馬のトレーナーをしていたのだが、あるときサン・シーロの競馬場のトラックで、ナイロンのカラフルなロープで編まれた馬のハーネスを見たとき「このカラフルな編みこみでベルトを作ったら、とてもチャーミングでお洒落だろうな」と思いついたのだそうだ。

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そうして、アドリアーノはハーネスのナイロンロープを上質なレザーに置き換え、独自で編み込みのベルトのプロトタイプを作って何人かの友人に見せたという。それがとても好評だったことから、「これを自分のブランドにしよう!」と決意を固め、24歳のとき、2011年に自身の名を付けたブランドをスタートさせたのである。

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ネイティブ調バックルの細幅レザーベルトは、チノパンなどにも相性◎。ジャケット24万円/スティレ ラティーノ、パンツ2万8000円/GTA、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

ネイティブ調バックルの細幅レザーベルトは、チノパンなどにも相性◎。ジャケット24万円/スティレ ラティーノ、パンツ2万8000円/GTA、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

細幅ベルトに小ぶりのバックルがさりげないアクセントに。ベルト2万1000円/アドリアーノ メネゲッティ

細幅ベルトに小ぶりのバックルがさりげないアクセントに。ベルト2万1000円/アドリアーノ メネゲッティ

夏のコットンスーツの腰回りに少し遊びを加えたいときは、細幅のメッシュベルトで。スーツ24万円、シャツ3万3000円、ネクタイ2万円/以上スティレ ラティーノ

夏のコットンスーツの腰回りに少し遊びを加えたいときは、細幅のメッシュベルトで。スーツ24万円、シャツ3万3000円、ネクタイ2万円/以上スティレ ラティーノ

ベルト自体の幅も細いが、レザーの編み込み幅も細く、バックルも小ぶりなのでドレッシーさを損なわない。ベルト1万8000円/アドリアーノ メネゲッティ

ベルト自体の幅も細いが、レザーの編み込み幅も細く、バックルも小ぶりなのでドレッシーさを損なわない。ベルト1万8000円/アドリアーノ メネゲッティ

トラッドな趣のストライプ柄リボンベルトは、紺ブレやクラシックな柄ジャケに好相性。ジャケット24万円、パンツ3万6000円/以上スティレ ラティーノ、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

トラッドな趣のストライプ柄リボンベルトは、紺ブレやクラシックな柄ジャケに好相性。ジャケット24万円、パンツ3万6000円/以上スティレ ラティーノ、シャツ2万4000円/ボルゾネッラ

レザーベルトと同様、ダブルリングも細めでエレガント。リングベルト1万2000円/アドリアーノ メネゲッティ

レザーベルトと同様、ダブルリングも細めでエレガント。リングベルト1万2000円/アドリアーノ メネゲッティ

工場に保管されているレザーのストック。上質なパーツのみが厳選されている。

工場に保管されているレザーのストック。上質なパーツのみが厳選されている。

型押しレザーもあり。

型押しレザーもあり。

金型も多数。

金型も多数。

金型も多数。

金型も多数。

17歳のときにベルトなど革小物作りの工場に入り、職人歴20年の大ベテラン、モリスさん。まずは大判の革から端を直線に手裁断。

17歳のときにベルトなど革小物作りの工場に入り、職人歴20年の大ベテラン、モリスさん。まずは大判の革から端を直線に手裁断。

金型に沿って均等幅に革をカットする。

金型に沿って均等幅に革をカットする。

レザーに刻印をする機械。ベストな刻印具合になる温度は、230度くらいなのだとか。

レザーに刻印をする機械。ベストな刻印具合になる温度は、230度くらいなのだとか。

ベルトの幅によって刻印の金型をすべて付け替える。

ベルトの幅によって刻印の金型をすべて付け替える。

温度が温まるまでの間に、端切れで何度かテスト。

温度が温まるまでの間に、端切れで何度かテスト。

数分かけて、機械が温まっていく。

数分かけて、機械が温まっていく。

約230度になったら、いざ、本番の刻印!

約230度になったら、いざ、本番の刻印!

機械を押すスピードや押している時間も、熟練のコツが必要。

機械を押すスピードや押している時間も、熟練のコツが必要。

数秒押して機械を上げると、、、

数秒押して機械を上げると、、、

美しいブランドネームの刻印が完成!

美しいブランドネームの刻印が完成!

ベルトの両端は、少し削いで中央部が膨らむようにする。

ベルトの両端は、少し削いで中央部が膨らむようにする。

このように端だけを均等に削ぐのも技術が必要。

このように端だけを均等に削ぐのも技術が必要。

ロゴを削らないように、丁寧に削いでいく。

ロゴを削らないように、丁寧に削いでいく。

削いだ2枚の革を貼り合わせるスプレー。環境を意識し、水を主体とした糊を使っている。

削いだ2枚の革を貼り合わせるスプレー。環境を意識し、水を主体とした糊を使っている。

両面を丁寧に貼り合わせる。

両面を丁寧に貼り合わせる。

端から順に、、、

端から順に、、、

センターに向けてぴったり合わせるのがなかなか難しい。

センターに向けてぴったり合わせるのがなかなか難しい。

両端の無駄な部分をきれいにカット。

両端の無駄な部分をきれいにカット。

ほんの1〜2�oを曲がらないようにカットする。

ほんの1〜2�oを曲がらないようにカットする。

そうすると両端が薄くなり、中央部が膨らんだように美しい形になる。

そうすると両端が薄くなり、中央部が膨らんだように美しい形になる。

穴を開けるのは機械で行う。

穴を開けるのは機械で行う。

穴の間隔も、ベルトの種類により多様に金型がある。

穴の間隔も、ベルトの種類により多様に金型がある。

穴を開けた状態では、内側はナチュラルな革の色が見えている。

穴を開けた状態では、内側はナチュラルな革の色が見えている。

カットしたコバの部分もナチュラルな革の色が見えている。

カットしたコバの部分もナチュラルな革の色が見えている。

これを、丁寧にペイントして同色にしていく。

これを、丁寧にペイントして同色にしていく。

細かい部分まで色塗りをしたら、100度の機械にかけて乾燥させる。コバ塗り、乾燥の工程を全部で5回繰り返し、美しくムラのない色みが完成。

細かい部分まで色塗りをしたら、100度の機械にかけて乾燥させる。コバ塗り、乾燥の工程を全部で5回繰り返し、美しくムラのない色みが完成。

乾燥が終わったら、研磨してコバの艶出しを行う。

乾燥が終わったら、研磨してコバの艶出しを行う。

さらに革がハゲないよう、コバ塗りを繰り返す。

さらに革がハゲないよう、コバ塗りを繰り返す。

ローリングする機械にかけて素早くペイント。

ローリングする機械にかけて素早くペイント。

ベルトループの部分も、細幅の金型に切り替えて、本体と同じ工程でカット。

ベルトループの部分も、細幅の金型に切り替えて、本体と同じ工程でカット。

本体同様に糊付け。

本体同様に糊付け。

コバ塗りも同様に。

コバ塗りも同様に。

細いパーツほど塗りが難しいが、ベテランの手にかかれば問題なし。

細いパーツほど塗りが難しいが、ベテランの手にかかれば問題なし。

バックル用の穴の内側も、、、

バックル用の穴の内側も、、、

針の先に絵の具をつけて1つ1つ丁寧に塗っていく。

針の先に絵の具をつけて1つ1つ丁寧に塗っていく。

その他細かいパーツの穴の内側も、、、

その他細かいパーツの穴の内側も、、、

残すことなくすべて手作業で塗りを行う。

残すことなくすべて手作業で塗りを行う。

塗りあがり。穴の内側まで美しいこげ茶色に。

塗りあがり。穴の内側まで美しいこげ茶色に。

5回にわたりコバ塗を繰り返すと、深く艶のある濃色レザーに仕上がる。

5回にわたりコバ塗を繰り返すと、深く艶のある濃色レザーに仕上がる。

ベルトのバックルを通す部分。内側を少しだけ梳く。

ベルトのバックルを通す部分。内側を少しだけ梳く。

最後はミシンでステッチ。

最後はミシンでステッチ。

ループ部分のかなり細い革も細やかなステッチで縫い上げる。

ループ部分のかなり細い革も細やかなステッチで縫い上げる。

糸を留めるところは火で炙って固定。

糸を留めるところは火で炙って固定。

バックルをつける折り返しの部分に糊付け。

バックルをつける折り返しの部分に糊付け。

バックルを通して糸で留めていく。

バックルを通して糸で留めていく。

再び炙って糸を固定。

再び炙って糸を固定。

仕上げのループ部分の取り付けも、非常に細かな作業。

仕上げのループ部分の取り付けも、非常に細かな作業。

丁寧に長さを図りながら、、、

丁寧に長さを図りながら、、、

糸留めの位置もしっかりチェック。

糸留めの位置もしっかりチェック。

穴の位置を定めたら、、、

穴の位置を定めたら、、、

太い針で穴を開けて、、、

太い針で穴を開けて、、、

仕上げのアクセントステッチを入れる。

仕上げのアクセントステッチを入れる。

再び火で炙って糸留め。

再び火で炙って糸留め。

最後の糸留めは頑丈に!

最後の糸留めは頑丈に!

火で留める。

火で留める。

この糸留め部の穴の内側も、細やかな手作業で残すことなく塗りを施す。

この糸留め部の穴の内側も、細やかな手作業で残すことなく塗りを施す。

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