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【ナポリ】

有名なナポリブランドのジャケットを少量の販売から開始。そして、日本で知られていないサルトリアをナポリで隈なく探している頃、大橋氏が宿泊したB&Bのオーナーの、亡き夫君の話に運命的な出会いを感じた。ご主人の職業であった教授と名前を頂戴し「プロフェソーレ・ランバルディ」を店名とした。これを機に、この地の文化に心酔し、ナポリのサルトリアだけに絞り込んだ現在のショップが完成したのだ。主に扱うオーダーメイドは、名門の「チャルディ」と、知る人ぞ知る「ピッチリッロ」。どちらもサルトリアに通いつめ、取り引きがはじまった。

【接客】

大橋氏は、ナポリの文化や空気を伝えながら、服に親しんでもらうことを大切にする。街を取り巻くカフェやピッツェリーアの話。本来、ナポリ人の着こなしは、自分が好きなサルトリアで仕立てたジャケットを何年も愛用するもの。そうした生活に根差したシンプルな着こなしを楽しむ習慣を伝え、ゆっくりと服を選んでもらう。オーダーメイドなら、仕様の間違いも幾度となく伴う。しかし、ナポリの服作りを理解する顧客に恵まれているだけではなく、オープンから2年で、サルトに細かく指摘できるほどの信頼関係を築き、素敵なスーツが仕上がる。毎日、夜7時頃になると、雑談も含めて、各サルトリアから頻繁に電話が入るのも、その証左だ。

プロフェソーレ・ランバルディ ギャラリーを見る(写真2点)

プロフェソーレ・ランバルディ

プロフェソーレ・ランバルディ

住所:静岡県静岡市葵区鷹匠2-10-8 パサージュ鷹匠2F
お問い合わせ:info@professorerambaldi.com
ホームページ: https://professorerambaldi.com/



[MEN’S EX 2019年6月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
<b>Good Owner!</b><hr style='margin-bottom: 20px'>1993年生まれの大橋氏。「チャルディ」のジャケット着用のシンプルなスタイル。ブログで自身の着こなしも披露する。

Good Owner!
1993年生まれの大橋氏。「チャルディ」のジャケット着用のシンプルなスタイル。ブログで自身の着こなしも披露する。

<b>Nice Archive!</b><hr style='margin-bottom: 20px'>宿泊したB&Bのオーナーから譲り受けたランバルディ教授愛用のアイリッシュリネンのジャケットを店内に展示。ヴィンツェンツォ・アットリーニの仕立てに心酔したといわれる、名サルトのウーゴ・マッサの仕立てだ。白衣を着た人物が伝説の医学教授、ランバルディ氏。

Nice Archive!
宿泊したB&Bのオーナーから譲り受けたランバルディ教授愛用のアイリッシュリネンのジャケットを店内に展示。ヴィンツェンツォ・アットリーニの仕立てに心酔したといわれる、名サルトのウーゴ・マッサの仕立てだ。白衣を着た人物が伝説の医学教授、ランバルディ氏。

店内を飾る生地棚。ビンテージを含め、服好きの琴線に触れる味のある生地が目立つ。柄物はすべてナポリで入手。無地は、日本で仕入れたものも用意。ランバルディ教授が愛用した、手前のネイビージャケットが象徴的だ。

店内を飾る生地棚。ビンテージを含め、服好きの琴線に触れる味のある生地が目立つ。柄物はすべてナポリで入手。無地は、日本で仕入れたものも用意。ランバルディ教授が愛用した、手前のネイビージャケットが象徴的だ。

日本ではこの店だけで展開される「ピッチリッロ」の仕立て服。素朴な風合いに巧みな技が潜むシングルのジャケットで、肩入れの感じは抜群だ。3 〜 4 ヶ月で仕上げるMTMの他、仮縫い付きのオーダーメイドも展開する。

日本ではこの店だけで展開される「ピッチリッロ」の仕立て服。素朴な風合いに巧みな技が潜むシングルのジャケットで、肩入れの感じは抜群だ。3 〜 4 ヶ月で仕上げるMTMの他、仮縫い付きのオーダーメイドも展開する。

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