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太っ腹の陶芸体験

さて、こちらのホテルでは様々な企画があるのだが、面白そうなイベントがあるので体験してみることにした。ロビーの横にあるライブラリーで、月に一回のペースでイベントが行われるとか。今回は陶芸体験ができるという。46戸あるという小石原焼の窯元のひとつ森山健治さんから直接指導を受けられる貴重な陶芸体験。このイベントはなんと、たった1000円(税込)だそう。なんと太っ腹!

陶芸イベントの講師、森山さん
陶芸イベントで講師を務めてくださる森山さん。優しい口調で手取り足取り教えてくださった

エプロンを着けて準備万端。実際にろくろを回し(実際には森山さんが回してくれているのだが)、土に指を入れる。ヒンヤリとした土の感触がおもしろい。初めての体験なもので、ついおっかなびっくり。それでは指が土に負ける。ゆっくりと、でもグッと力を込めると土塊がすぐに変化する。この感触、楽しい。森山さん曰く「気持ちを込めるより、機械になるイメージで回す方がうまくいく」とのこと。やや意外。鉢よりも難しいと言われたが、皿を作ることにした。「不器用にもほどがある」と家族に言われるほど、苦手な造形作業なのに旅の高揚感からか無謀にもチャレンジしてみたくなったのだ。

貴重な陶芸体験の様子(写真3枚)

手を濡らし、窪みを親指で押して深さを決める。両手の親指を中に入れたら回転する土に手を持っていかれないように注意。左手を内側、右手は外側にして形作る。焼くと2割小さくなるのでそれを計算に入れる。かように土と格闘すること数分、ふと気づくとなぜか息を止めている。それだけ集中しているということだろう。終わりは皿の尻を糸で奥から手前に引いて切る。いわゆる糸切りだ。

あっという間に10分が過ぎ、なんとか形になる。この短いながらの達成感。あとは、好みの色を指定しておくと、小石原焼特有の文様である飛び鉋(かんな)を施した後に焼き、送ってもらえる。もし「オリエンタルホテル福岡 博多ステーション」に泊まるタイミングでこのイベントがあれば、ぜひ体験することをお勧めしたい。

Natural×Coolがコンセプトの客室。明るく、爽やかな内装がいい

Natural×Coolがコンセプトの客室。明るく、爽やかな内装がいい

全室、洗面台がバスルームの外にある。これ、かなり便利

全室、洗面台がバスルームの外にある。これ、かなり便利

よく見ると日本語部分が博多弁。よかね〜

よく見ると日本語部分が博多弁。よかね〜

真剣な面持ち。土と対話するなんて余裕もない

真剣な面持ち。土と対話するなんて余裕もない

色つけの見本。ボクはクールな藍色を選んだ

色つけの見本。ボクはクールな藍色を選んだ

上にある皿がボクのもの。焼くと2割ほど縮むので、大きめに作るべし

上にある皿がボクのもの。焼くと2割ほど縮むので、大きめに作るべし

焼いたごま豆腐がねっとり。ワタリガニの風味がたまらない椀

焼いたごま豆腐がねっとり。ワタリガニの風味がたまらない椀

この下の部分は米ではなく、糸造りになったイカ!

この下の部分は米ではなく、糸造りになったイカ!

天然のシマアジは歯切れよく、味は濃厚

天然のシマアジは歯切れよく、味は濃厚

絶品、蒸し鮑。飲み込むのが惜しいくらいだった

絶品、蒸し鮑。飲み込むのが惜しいくらいだった

天ぷらのタネが並ぶ。左手前は鯛の白子

天ぷらのタネが並ぶ。左手前は鯛の白子

車エビのこの見事な揚げ上がりを見よ!

車エビのこの見事な揚げ上がりを見よ!

ムラサキウニの淡雪塩。これを食べてなぜか謝りたくなった

ムラサキウニの淡雪塩。これを食べてなぜか謝りたくなった

糸島の朝どれ原木椎茸とホタテ。むっちりとした食感がたまらない

糸島の朝どれ原木椎茸とホタテ。むっちりとした食感がたまらない

生きている稚鮎たち。ごめんな……と思いつつ

生きている稚鮎たち。ごめんな……と思いつつ

それが、こうなる。ほろ苦いキモがたまらない

それが、こうなる。ほろ苦いキモがたまらない

最後は天茶。ここまで満足感のある天ぷらは久しぶり

最後は天茶。ここまで満足感のある天ぷらは久しぶり

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