しなやかな風合いとタフさを兼ね備える
Wool Gabardine
— ウールギャバジン —
ウールギャバジンは綾織りの梳毛生地。同じような綾織り生地ではサージもあるが、サージがかっちりした風合いであるのに対し、ウールギャバジンはずっとしなやかなタッチ。スーツに仕立てたときは優雅なドレープも愉しめる。それでいて綾織りならではの高密な打ち込みによりタフな生地に仕上がっており、シワにも強い。表面には急角度の斜め模様が現れているが、裏面は滑らかなため、肌ざわりが心地よいのも特徴だ。1980年代のバブル時代に一世を風靡したが、そのシルキーなタッチとドレープ性が今また見直されている。
ROTA

シワになりにくく美しいドレープを描く
これぞウールギャバな、上品な光沢と滑らかな風合いをたたえた生地を使用。やや細身ながらも、腰回りに程よくゆとりをとったテーパードシルエットと相まって美しいドレープを愉しめる。1プリーツや長めのフロント持ち出しなどクラシックな仕様も上品だ。
AMBROSI

独自のクラシックテイストを提案するブライスランズがアンブロージに別注した1本。ゆとりを持たせつつ、ゆるやかなテーパードを描く。品のある光沢に加え、濃いベージュがクラシック気分を高めるとともに落ち着きをたたえる。
[MEN’S EX2018年06月号の記事を再構成]
撮影/野口貴司(San・Drago)、鈴木泰之、岡田ナツ子 スタイリング/四方章敬、宮崎 司(CODE) ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/伊澤一臣 文/秦 大輔、吉田 巌(十万馬力)、安岡将文