最もベーシック、かつドレッシーな濃紺無地スーツの醍醐味はキリリとした精悍さ。これを活かすためにも、コーデの色みは紺と白に絞るのが好ましい。そのうえで差す1柄が、魅力的に映えるのだ。
ネクタイの地色はスーツと同じ濃さに

クラシック回帰の気分にもぴったりハマる
3ピーススーツに白のタブカラーシャツを合わせた、英国クラシックテイスト色濃いコーディネート。紺×白の抑制の効いた色遣いが織りなす精悍な印象とともに、どこかフランクな趣が感じられるのは、1柄差したプリントのドット模様のおかげだ。ネクタイは記事下(4)ジョン コンフォートと同じ。
信頼感満点!でいて堅苦しくない理想バランス
合わせを選ばない万能の濃紺無地スーツだが、その一方で、絶対に外さない基本のスタイリングルールというものがある。それが、「紺白・1柄」。この単純明快なルールさえ押さえれば、好印象をもたれるキリリと精悍なビジネススタイルを、誰もが簡単に演出することができるのだ。
紺白の2色に抑える理由は、濃紺無地スーツが備えるシャープな趣や清潔感を、最大限に引き出すため。シャツは自ずと、プレーンな白無地が活躍する。1柄を差すタイの地色は浅い紺でなく、スーツと同トーンの濃紺を。そのほうが断然、精悍な印象になる。こうして色みをストイックな紺白に徹すれば、自ずとネクタイの柄も映えるというもの。信頼感があり、でも堅苦しくない理想のバランスがここに完成する。若々しさや貫禄、落ち着きといった求める印象に応じネクタイの柄を使い分ければ、さらなる洒落者の境地が拓けるだろう。

1. どこか和の雰囲気もある、上品な小紋。
1万4000円/ ジョン コンフォート(フェアファクスコレクティブ)
2. モダンなタッチのペイズリー。
1万4000円/ マッキントッシュ ロンドン(SANYO SHOKAI)
3. はっきりした綾が存在感あり。
9000円/ ロバート フレイザー(アイネックス)
4. 艶やかな風合いに品のよさが薫るプリントのドット。
1万4000円/ ジョン コンフォート(フェアファクスコレクティブ)