>> この記事の先頭に戻る

2017年秋冬、世界の靴ブランドの新提案をキャッチ

橋本 橋本  実際に会場を回られてみて、どんなトレンドが見られましたか?

日高 日高  歩きやすいコンフォートシューズは多かった。数年前にスニーカーが流行したけど、その影響が色濃く残っているのかもしれない。

  【キーワード4】コンフォートシューズの提案が多数

展示会
ドレスシューズにおいても、歩きやすさを重視した靴のつくりやディテールの提案が多く見られた。写真の「フランコ チーマダモーレ」のブース入り口には、靴の反り返りの良さをアピールする機械仕掛けが設置されており目を惹いた。

橋本 橋本  確かに見た目はドレッシーでも快適さを備えた靴は多かったです。

日高 日高  ブラウン系のアースカラーの靴も多かったね。服が英国回帰でカントリーな色が増えている影響かな。パンツがクラシックなボリューム感を持つものが増えているのに合わせ、よりバランスのとりやすい幅が広めのラストの靴も増えているね。

【キーワード5】茶を中心としたアースカラー

展示会
英国回帰によりカントリー色のブラウン系の洋服が増えたのに合わせ、靴も茶系の色合いが多く見られた。茶系のカラーについては様々な種類を持つイタリアだが、写真の「ファビ」のように染めのむら感でその幅の広さを表現するブランドも。
【キーワード6】幅が広めのラスト

展示会
クラシックなゆったりとしたパンツが近年増え、ドレス靴のラストの幅も少し広めになる傾向に。クラシックなパンツを合わせた際に、バランスのとりやすいボリューム感ある靴が多く見られた。写真は「ヴィットリオ スペルナンゾーニ」。

橋本 橋本  あとは素材違いのコンビ靴もありましたね。

【キーワード7】素材違いのコンビ靴

展示会
今年1月のピッティでは、茶系の明るい色味やチェック柄の服も見られたが、そのような着こなしにはコンビシューズは好相性。写真の「デュカルス」のような素材違いコンビ靴は程よく遊びが利き、装い全体に漂う抜け感を足元でも持たせられる。

日高 日高  今年1月のピッティでは、ブラウンやベージュなど明るめで軽やかな色や、チェック柄などのデザイン性のあるスーツも出てきていたと思うんだけど。そういったスーツには程よく遊びのある異素材コンビシューズは好相性なんだ。

橋本 橋本  靴のトレンドは洋服の流れと連動しているんですね。靴だけではなく着こなしの視点を踏まえると、靴のディテールを深く読み解けます!



※このレポートは〈前編〉・〈後編〉に分けてお送りします。

[MEN’S EX 2017年9月号の記事を再構成]
撮影/鶴田 朋之(取材)、島本一男(静物)
協力/イタリア大使館貿易促進部



※表示価格は税抜き
編集部、橋本が現地を取材

編集部、橋本が現地を取材

別注靴もつくりました! !

別注靴もつくりました! !

フロアにはブランドブースが林立

フロアにはブランドブースが林立

会場は「ラグジュアリー」、「コンテンポラリー」、「アクティブ」、「コスモポリタン」など靴のジャンルごとに全7つのエリアに分かれる。

会場は「ラグジュアリー」、「コンテンポラリー」、「アクティブ」、「コスモポリタン」など靴のジャンルごとに全7つのエリアに分かれる。

通路の上にかかるリボンの色をたどると、それぞれのエリアにたどり着ける。

通路の上にかかるリボンの色をたどると、それぞれのエリアにたどり着ける。

グッチなどハイブランドブースが集まるエリアも。

グッチなどハイブランドブースが集まるエリアも。

広場に現れた巨大な靴のオブジェ。

広場に現れた巨大な靴のオブジェ。

実は内部がバーバーのブースになっており、その場でヘアカットが可能だ。靴を模したオブジェだがシューメーカー以外にも、異業種からの出展もあり、展示内容の多様性を感じさせる。

実は内部がバーバーのブースになっており、その場でヘアカットが可能だ。靴を模したオブジェだがシューメーカー以外にも、異業種からの出展もあり、展示内容の多様性を感じさせる。

イタリアは手工業が政策によって保護されており、写真の「イル・ジェルゴ」のようにハンドメイドの靴作りを行うブランドが多く残る。そのようなブランドにとって、ミカムは自身の靴作りをアピールする絶好の機会となっている。

イタリアは手工業が政策によって保護されており、写真の「イル・ジェルゴ」のようにハンドメイドの靴作りを行うブランドが多く残る。そのようなブランドにとって、ミカムは自身の靴作りをアピールする絶好の機会となっている。

ドレスシューズにおいても、歩きやすさを重視した靴のつくりやディテールの提案が多く見られた。写真の「フランコ チーマダモーレ」のブース入り口には、靴の反り返りの良さをアピールする機械仕掛けが設置されており目を惹いた。

ドレスシューズにおいても、歩きやすさを重視した靴のつくりやディテールの提案が多く見られた。写真の「フランコ チーマダモーレ」のブース入り口には、靴の反り返りの良さをアピールする機械仕掛けが設置されており目を惹いた。

英国回帰によりカントリー色のブラウン系の洋服が増えたのに合わせ、靴も茶系の色合いが多く見られた。茶系のカラーについては様々な種類を持つイタリアだが、写真の「ファビ」のように染めのむら感でその幅の広さを表現するブランドも。

英国回帰によりカントリー色のブラウン系の洋服が増えたのに合わせ、靴も茶系の色合いが多く見られた。茶系のカラーについては様々な種類を持つイタリアだが、写真の「ファビ」のように染めのむら感でその幅の広さを表現するブランドも。

クラシックなゆったりとしたパンツが近年増え、ドレス靴のラストの幅も少し広めになる傾向に。クラシックなパンツを合わせた際に、バランスのとりやすいボリューム感ある靴が多く見られた。写真は「ヴィットリオ スペルナンゾーニ」。

クラシックなゆったりとしたパンツが近年増え、ドレス靴のラストの幅も少し広めになる傾向に。クラシックなパンツを合わせた際に、バランスのとりやすいボリューム感ある靴が多く見られた。写真は「ヴィットリオ スペルナンゾーニ」。

今年1月のピッティでは、茶系の明るい色味やチェック柄の服も見られたが、そのような着こなしにはコンビシューズは好相性。写真の「デュカルス」のような素材違いコンビ靴は程よく遊びが利き、装い全体に漂う抜け感を足元でも持たせられる。

今年1月のピッティでは、茶系の明るい色味やチェック柄の服も見られたが、そのような着こなしにはコンビシューズは好相性。写真の「デュカルス」のような素材違いコンビ靴は程よく遊びが利き、装い全体に漂う抜け感を足元でも持たせられる。

  1. 3
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop