柄チーフひと挿しで装いにメッセージが生まれる
チーフは男に許された数少ない装飾アイテム。とくに夏場のノータイ姿では、装いの寂しさを補う上でも積極活用すべきだろう。
「チーフを挿すことで相手や訪れた場への敬意を示すこともできます。かくいう私もチーフを挿した方とお会いすると、自分のためにお洒落に気を遣ってくださったんだなと嬉しく感じます(笑)。
上手な挿し方がわからないという人もいるかもしれませんが、上着の胸ポケットはチェスターコートで手袋を入れるために設けられたのが起源。やがてジャケットにも採用され、昔の紳士はそこに鼻をかむためのハンカチを入れたのです。
だから英国男性には綺麗に畳まずクシャッと無造作に挿す人が多い。そんな来歴を知れば、初心者も身構えずに自然に挿せるのではないでしょうか」(服飾史家・中野香織さん)
個性が際立つ、チーフの挿し方を覚えよう!
色柄が多彩なチーフ2枚挿し
パーティ出席など少し着飾った雰囲気を出したいときに有効な技。ポイントは2枚のチーフの素材感を揃えること。ぐっと洒脱な印象となるのでぜひお試しを。
じゃばら折りでニュアンスアップ
リネンなどハリのある素材を用いたチーフなら、じゃばら状に折って挿すのも一興。端を扇のように広げてボリュームを出すとより華やかな雰囲気となる。
[MEN’S EX 2017年8月号の記事を再構成]
撮影/若林武志 スタイリング/武内雅英(CODE) 文/吉田 巌(十万馬力)
※表示価格は税抜き