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エンジニアと科学者の数は2000人以上

 ダイソンは、その高い技術力が世界的に認知されていることに満足することなく、今後もエンジニアと科学者を増員し、革新的な製品を生み出すテクノロジーカンパニーだ。

世界最高品質のものを世に送り出すことが同社の矜持

 1978年、ジェームズ・ダイソンは当時使っていた掃除機の性能が低下することに不満を持ち、5年と5127台の試作品を経て世界初のサイクロン掃除機の開発に成功。「G-Force」と名付けた掃除機が初めて売られ、その性能を高く評価したのは、なんと日本が最初だった。

ダイソンのクリーナー
ダイソン技術の出発点となる研究開発は、英国マルムズベリーにある本社で行われる。写真は1階がカフェテリア、2階は会議室となる本社の一部。

 そしてG-Forceの売上を基にダイソン社を創設。1993年には英国・コッツウォルズに研究センターと工場を設立した。その後の同社の飛躍的な発展は言わずもがなだが、現在、2000人以上のエンジニアと科学者を擁するテクノロジーカンパニーへと成長を遂げた。

ダイソンのクリーナー
試作品作りの工程を撮影したもので、担当者が金属を削りだす機器を使用している。

 英国、シンガポール、マレーシアにいるダイソンのエンジニアと科学者は、それぞれの分野の専門家で、研究開発チームとして共に協力することで他社製品よりも優れた性能を持つ新商品を次々と開発。そして近年は、モーター専門の製造施設をシンガポールに開設し、ダイソン製品の技術の原動力となるダイソンデジタルモーターを製造している。

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ダイソン グローバルカテゴリー ディレクター・フロアーケア担当のジョン・チャーチル氏。彼はフロアーケア製品開発の責任者として、初期コンセプトの決定から、詳細設計、製造に向けた最適化、さらに実際の生産まで携わっている。

 またダイソンのエンジニアと科学者は、自分たちのアイデアを何度も修正し、改善を繰り返している。今日、試作品作りはより早く、より良い性能の物が出来るようになったが、完璧主義者である彼らは妥協を許さず、世界最高品質のものを世に送り出し続けている。

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デジタルモーターは近年その専門の製造施設をシンガポールに開設した。
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