
ビジネスの基本色にして、永遠のスタイルを築くネイビー。正統であり、色合いや素材感によって、多彩な表情を見せる。ネービースーツをベースとしたVゾーンの万能性を、カラーごとに検証する。
「紺は合わせる色によって、印象を自在に操れる」
伊勢丹新宿店メンズ館 1階
Yシャツ・タイ担当 原 奈生さん
カラーアナリスト資格を持ち、シャツ&タイ売り場で最旬Vゾーンを提案する。
正統の紺は、万能色ゆえに、どんな色を組み合わせるかで装いのイメージは大きく変化する。
「紺は、どんな色とも相性が良くコーディネートしやすい色だからこそ、シャツやタイの役割が重要です。特にタイ色は、シャツ以上にVゾーンの印象を大きく左右します。
色の特性や相性を知っておくことが、仕事でのイメージ作りには有効。紺に対して、色相環(下図)の隣同士にある水色や紫などの同系色は落ち着きを、対角線上にある黄色や赤などの補色に近いものは、個性的なイメージの演出に向いています。各色が与えるイメージや効果によって、シーン別に使い分けるのが効果的でしょう」
色相環を見れば色の相性がひと目でわかる

「日常の行動の中には、色で感じたり、決めたりする場面が多々あります。各色が持つイメージを知るとともに、その色の効果を生かすための、配色を知ることがVゾーンでは大切」(原さん)