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3 ファッション観: ネイビーは古くならない色


ネイビーにまつわる4つの検証ビームス クリエイティブディレクター 中村達也さん
ビームスのドレス部門を統括。大のネイビー好き。「今は金ボタン付きの紺ブレに注目中。秋冬に向け、モダンに着たいですね」


「流行に関係なく常に中心にある色です」

「日本においてネイビーは万能と言われますが、海外では少し捉え方が異なります。欧米ではネイビーの色の濃淡や素材感、柄等によって、使うシーンを着分けます。例えばイタリアでは紺無地のスーツは夜のフォーマルの色であり、昼に着て出勤すれば『今日は何か(特別なことが)あるの?』と聞かれることも。昼のスーツなら紺ストライプや淡いネイビーが定番です。ですから、”万能”というよりは、彼らがシーンに合うネイビーを選び、使いこなしていると言えます。

ネイビーにまつわる4つの検証
上品な淡いネイビーはイタリアを代表する着こなし

いつ何色が流行ろうと、色褪せずになくならない、常にメンズファッションの中心にあるのがネイビー。日本のビジネススーツ市場では、今、ブラックやダークグレーが目立ちますが、そんななか、’60年代のアイビーブームでは紺のブレザー、’70年〜’80年代はアルマーニのような優雅なジャケットが人気を博しました。そして’90年代後半にはクラシコイタリアブームが到来。そのいずれの時代にも紺ジャケットはキーアイテムとして存在していました。

昨今のクールビズもあり、紺ジャケットの仕立てにも変化が。軽く羽織れるものが登場し、ニットジャケットやシャツジャケットも生まれました。ネイビーは定番でも、着こなしは刻々と進化するのです」

ネイビーにまつわる4つの検証
今また新鮮な紺ブレザーのスタイル

4 国際性: ネイビーは国際社会のキーカラー


ネイビーにまつわる4つの検証国際イメージコンサルタント 日野江都子さん
NY在住。国際イメージコンサルタント第一人者。日米を拠点に世界的企業エグゼクティブのリーダーシップやイメージ戦略を手掛ける。


「世界のエグゼクティブにとっての共通言語です」

「日本では制服で着るネイビーの印象が強く、大人になって着用を敬遠する傾向がありますが、上質素材のネイビースーツこそ、着用する人のシャープな印象、高潔な存在感、現役感に繋がるパワーを演出します。

ネイビースーツに白(もしくは白に準じる)シャツ、スーツよりも濃いもしくは少し薄いネイビーのタイという一見単純な装いは、装いよりも着用する人を際立たせま す。従って、多くの人に向けてメッセージを発信する立場の人が、力強い現役リーダーとしての存在を表すには、グレーよりもネイビー、それもネイビー無地は圧倒的な効果があります。

カナダのトルドー首相など、まさに好例。ネイビーのスーツやタイは、若き一国のリーダーとしての堂々とした揺るぎなさと力強さを表現し、柔和なルックスを甘さではなく爽やかな清潔さに転じさせ、好感度へ繋げています。海外の要人との会談の際にネイビースーツ着用を多く見るのはそのためでしょう。グレースーツと並んだ時の、より端正な出で立ちは一目瞭然です。

現役企業経営者、特に大企業CEOや役員で、世界とやりとりがある方は、国際舞台で他国の経営者と並んでも沈まずかつ出過ぎない教養ある装いが必須。意思表示であり相手への尊重。サイズもシルエットもパーフェクトに合う、その人に最も相応しいネイビースーツを1着、そのスーツに最適なネイビーソリッドタイを誂えます。黒に準じ、遠目に無地のネイビータイは上品で、どのような場面でも重厚感がある。緊急の危機や謝罪会見の際にも適用でき、誰にも不快感を与えない、世界に通じるビジネスツールなのです」

[MEN’S EX 2017年6月号の記事を再構成]
取材・構成/MEN’S EX編集部

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