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設計、開発、製造を自社に統合

 セイコーは、時計製作の主要な工程を自社で行う真のマニュファクチュール。その技術の粋を極めたGSは、グローバルブランドに相応しい美と精度を宿す。

特別な機械と外装を育む真のマニュファクチュール

 1960年、国産最高級の腕時計を目指し生まれた初代グランドセイコー(GS)は、日本初のスイス・クロノメーター検査基準優秀級規格に準拠したモデルであった。セイコーがそれまで培った技術を集約し、ムーブメントも外装も他の製品とは異なる特別な仕様・仕上げにすることで世界基準に挑んだのである。

グランドセイコーの腕時計
GSの機械式ムーブメントの製作は、岩手県雫石町の盛岡セイコー工業にある「雫石高級時計工房」が担う。組み立てに当たるのは、20名の時計師。その作業台は、岩手の伝統工芸のひとつ岩谷堂箪笥の技術で作られている。GSのクォーツとスプリングドライブの製作を担当する長野県塩尻市の「信州時の匠工房」は、セイコーエプソン塩尻事業所内にある。

 現在のGSも、また同様。機械式、クォーツ、そして独自のスプリングドライブ、いずれのムーブメントもGS専用に設計・製造した高精度機を、丁寧に手仕上げした上質な外装に収めている。それを今年、独立したブランドとしたのは、初代モデルの意志を継承し、スイスに伍する世界基準のブランドを目指すため。

グランドセイコーの腕時計
一人の時計師が一つのムーブメントを最初から最後まで、責任をもって丁寧に手作業で組み立てる。技能育成制度も充実し、現代の名工や黄綬褒章受賞者も数多く、優れた時計製作技術が継承される。

 その製作は、機械式は岩手県雫石町にある「雫石高級時計工房」が、クォーツとスプリングドライブは長野県塩尻市の「信州 時の匠工房」がそれぞれ担当する。どちらもムーブメントの設計から開発、製造、組み立て、調整、検査、出荷まで一貫して行える真のマニュファクチュールだ。外装まで含むほぼすべてを自社またはグループ企業で調達できる世界でも稀な時計ブランドだからこそ、歴代のGSは、より高精度で上質に進化してきた。
 国産最高級腕時計から、世界最高峰へ。グランドセイコーの革新は止まらない。

グランドセイコーの腕時計
近隣に牧場もある豊かな自然の中に建つ、盛岡セイコー工業。
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