ランチとリースリング・リオンの畑(写真3枚)
リースリング・リオンは、リースリングと甲州三尺をかけ合わせた品種。岩手以外の土地でも生産されたこともあったのですが、ここでしかその魅力を十分に引き出すことができなかったとか。まさにこの土地にあった品種なのです。白ワインはふくよかな果実味のあるものが好きなもので、これ、ボク好みでした。ランチに白金豚のソテーと合わせていただきましたが、ドライ過ぎないので肉のボリュームに負けません。ワイナリーのかたにうかがうと「実は牡蠣にもいいですよ」とのこと。たしかにキリリと冷やすとそれもよさそう。その他に天ぷらなどの和食も相性がいいとか。食中酒としていただくのがお勧めです。
テイスティングの様子(写真4枚)
次に印象に残ったのが「ドメーヌ・エーデル 天神ヶ丘畑 ツヴァイゲルトレーベ」です。ツヴァイゲルトレーベはオーストリアやハンガリー、カナダなどで多く作付けされている品種。国内では北海道にもありますが、やはりツウ好みな品種。タンニンを感じる上品な飲み口です。身割れしやすく、手間のかかる品種なのだそう。今年、パリで開かれた女性が審査員となる「フェミナリーズ世界ワインコンクール 2018」で、同ワインの2015年のビンテージが最高賞の金賞を獲得しました。ボクがいただいたのは2014年ものでしたが、ベリー系の香りとしっかりしたボディにタンニンが程よく効いていて、とてもよかった。
まるでタイムカプセルのような貴重な体験!(写真3枚)
取材当日は近くの大迫中学の3年生達が収穫にやってきていました。なんでも自分たちで収穫したブドウから作ったワインを成人したら受け取ることができるのだとか。まるでタイムカプセルのような思い出に残る行事。生まれ年のワインを誕生日に飲むというのはたまに聞きますが、自らがそのワインづくりにも参加できるというのはかなり貴重な体験のはず。