【MADE IN JAPAN】地場産業にモダンあり #4 HIROSE SOME KOJO(廣瀬染工場)

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南北に長く広がる日本は、その土地土地の風土に根付いた産業が古くから伝わってきている。その伝統を継承しつつ、”今”を取り込む。そんな新しい動きが其処此処から生まれている。地元に根付きつつ、世界をも見据えた新しいMade In Japanの波。そこから生まれるプロダクツにこそ、これからの日本を牽引する可能性があるのではないか。その息吹を体現する、新世代ローカルプロダクツを厳選した。

100年続く江戸小紋の粋がグラフィカルに蘇る

voice_20171019_hirose_1.jpg 江戸小紋を用いたストール&タイ
右:実はなんと100年前の柄だとか。星ではなく、「ヒトデ」や流水を表現した模様。中右:鮫小紋とペイズリー、ボーダーをミックス。中左:奥行きある鮫小紋のネクタイ。左:縁起ものとされてきた「いかり」柄のタイ。日本橋三越本店で販売。シルクカシミヤストール各2万9000円/コモン、タイ各1万5000円/小紋廣瀬(以上廣瀬染工場)

HIROSE SOME KOJO【廣瀬染工場】/東京

来年創立100年を迎える、江戸小紋の染色を続けてきた廣瀬染工場。四代目・廣瀬雄一氏がモダンな粋に挑戦し、ブランドを発信。

サムライの心意気を日常に取り入れるという粋

元々、江戸時代の武士が派手を嫌い、一見無地に見えて近づくと細かな文様が施されているという、なんとも粋な発想の染物。それが江戸小紋だ。これはミリ単位の細かな細工を施された型を使って染められ、職人の圧倒的な技術があって初めて完成されるもの。

四代目を継ぐ廣瀬氏は、その伝統的な職人技術はそのままに、アイテムを現代の生活に合わせて展開。「粋を好んだ江戸の人たちの、験担ぎや語呂合わせによる柄も多い。日本のユーモアある美的センスを感じてほしい」

商品の詳細(写真2枚)

江戸小紋が東京で盛んな理由

■文字通り、江戸文化の継承
■”粋”を楽しむという文化的背景
■若い後継者たちが育っている

[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 取材・文/中河由起恵(PARAGRAPH)

※表示価格は税抜き

洋装でも楽しめる美しい江戸小紋を表現。

洋装でも楽しめる美しい江戸小紋を表現。

廣瀬雄一氏。

廣瀬雄一氏。

2024

VOL.341

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