日本はまだまだ面白い! そう感ぜずにはいられないほど、日本ブランドの現場には新しい動きが始まっている。そこには新世代と呼んでもいい新しい思考回路を持つキーパーソンの存在があり、その求心力に引き寄せられた新旧の叡智が存在する。歴史と伝統を背景にしつつ既成概念を超えた発想と編集力。これからの日本を面白くするのは彼らだと断言したい。さぁ、DISCOVER NEW JAPANの旅へ!
部品ひとつひとつが日本製。時計を通して日本を語る

KNOT【ノット】/東京
時計離れの時代にあって、まさにMade In Japanでありながら世界を見据え、なおかつ高品質・低価格。その上デザイン的にも優れた時計を目指す新進ウォッチブランド。
左:ベジタブルタンニンレザーに特殊なアニリン仕上げを施した栃木レザーベルトTT-16DBSV 4000円、時計本体TS-36TIGN 1万8500円、右:京都の伝統的な組紐を現代的にアレンジした「綾高麗」のベルトAK-1805SV 4000円、時計本体 CC-39SVNV1 1万9000円(以上メーカーズウォッチ ノット)
全国に眠るアートな
パーツを掘り起こす
本来、時計生産国として世界に冠たる国であった日本。その自力に再び光を当てようと国内各地に散らばる時計技術者、素材を発掘。中間マージンを排し、低価格で高品質な時計を送り出そうという、志から生まれたのだという。云うは易し行うは難し、を実行した凄さ。これなら何本か持って、その日のコーディネートに合わせて、時計も着替えられる。基本カスタムオーダーだから、自分仕様の時計を作ることもできるのだ。
職人技とキーマン(写真2枚)
[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 文/長崎義昭、中河由起恵(PARAGRAPH)
※表示価格は税抜き