>> この記事の先頭に戻る

「このあいだ45歳になったのですが、毎年誕生日には母親からメールが届くんです。今までは『誕生日おめでとう。体に気をつけてね』という内容だったのに、今回は初めて『これからも体に気をつけて、私を楽しませてください』って自分のことが書いてあったんですよ。仕事に対するモチベーションっていろいろありますけど、それを読んだときに、これからは母を楽しませるということも大事にしていこうと思いました」

硬派な役から個性的な役まで、今やどんな役でもこなす実力派として、映画やドラマ、舞台などに引っ張りだこの安田さん。しかし、その俳優人生は最初から順風満帆だったわけではない。日の目を見ず、悔しい思いをたくさんしたけれど、出会いを大切にし、着実に演技の技術を磨いてきたことで現在の地位を築いた。
「僕は平均台を最初から最後まできれいに渡ることができないんですよ。ただ、落ちても絶対に諦めない。普通は落ちた時点でアウトなんですけど、僕の場合、落ちたらそこで床運動を勝手に始めちゃう感じ(笑)。その諦めの悪さがよかったんでしょうか」

忙しい日々が続いている。息抜きはもっぱらお酒と音楽だという。「最近、ハイレゾ音源が取り込めるポータブルオーディオを買って、それをヘッドホンで聴いて楽しんでいます。音楽は昔から大好きですね。音楽を聴くことでやる気が出たり、明日へのエネルギーが生まれたりするんです。自分も役者として観る人の心を動かすようなお芝居をしたいと思っているのですが、なかなかうまくできないですね。でも、うまくできないから、今も飽きずに続けられているんだと思います」

『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』

『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』

母が遺した”愛のかたち”に涙する、感動の実話。
頼りないが優しい息子・サトシ(安田 顕)と明るくてパワフルな母・明子(倍賞美津子)。平凡でユーモラスな宮川一家の日常は、母が突然ガンを宣告されたことによって変化していく。監督は大森立嗣。松下奈緒、石橋蓮司、村上 淳ら実力派俳優が脇を固める。2月22日( 金)より全国順次公開。

関連記事:大女優・倍賞美津子の魅力に圧倒! 映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』

[MEN’S EX 2019年3月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載) photo/(C)宮川サトシ/新潮社 (C)2019『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』製作委員会 配給:アスミック・エース

  1. 2
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop