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まさに行列のできるファッションディレクター

ファッションディレクター 森岡 弘さん

メンズファッション誌を開くと、必ずと言っていいほど見かける人気者がいる。その人がファッションディレクター、スタイリストの森岡 弘さん。センスの良いスタイリストとしてだけではなく、いまでは、百貨店やショップ、ファッションブランドのトークショーに登場したり、多くのファッション指南書を出版したりと活躍は多岐にわたる。

華麗な活躍ぶりを見る限り、一貫してファッション一筋の青春時代をお過ごしになったのだろうと思いきや、実はそうではない。なんと学生時代は野球一筋で、高校時代にはプロのスカウトから打診があったというから驚かされる。

森岡さん高校時代
大阪の明星高校の野球部時代。左から2人目が森岡さん。

野球に明け暮れた学生時代

森岡さんの野球についての略歴を簡単にご説明しよう。大阪明星学園中学から野球をはじめ、明星学園高校を卒業後、中学時代の野球部の先輩であった岡田彰布さん(*1)に誘われたのをきっかけに、浪人生活を経て早稲田大学の野球部へ。プロに手が届く実力だったものの、森岡さんは大学時代に肩を壊し、プロ野球への道を断念せざるを得なくなってしまう。指導者になる気はなかったため、鍼灸師になるために夜学で専門学校に通い始めるが、友人から草野球のチームに誘われ、断れきれず助っ人として参加。するとチームの主宰者が婦人画報社(現在のハースト婦人画報社)の編集者だった縁で、同社に出入りすることに。そして大学卒業後に同社に入社することになり針灸師の道も諦めることとなる。入社当初は営業で、3年目にメンズクラブに配属された。

*1 岡田彰布さんは阪神タイガース、オリックス・ブルーウェーブで活躍した元プロ野球選手。その後、阪神とオリックスの監督を経て、現在は野球評論家を務める。
ファッションディレクター 森岡 弘さん
40〜50年ほど昔のメンズファッション誌などを資料として所有する森岡さん。取材時にも、古い誌面からも学ぶものが数多くあることを丁寧に説明してくれた。

ディスコファッションを満喫

学生時代は野球第一ではあるものの、ファッションにも関心があったという森岡さん。野球をやめた後、本格的にファッションに触れた大学生の頃のお話から聞いてみた。
「関心があったと言っても、まだまだ日常生活の範囲でしか洋服を見ていませんから、今思えばキャンパスファッションでしたよね。シップスやビームスで買い物をしていました。アイビーの流行は終わっていましたが、依然メンズクラブは男性誌として人気があった。そんな時代です。当時はディスコ全盛でレオパードキャット、キサナドゥ、ナバーナなどが人気。行く店によってファッションの傾向が違っていましたから、ノリが合わないと『もうあそこは行かない』なんて風でしたね」。
当時の森岡さんの思い出の洋服を聞いてみると……。「バラクータのG9、ラコステのポロシャツやファーラーのパンツ、クラークスの靴など流行のものはひととおり持っていましたね。友達が大人気だったボートハウスのトレーナーを買いに行くというので、付き合ったことも良い思い出です。」

デニムジャケット/ハンドルーム、Tシャツ/ジョンスメドレー、パンツ/ジェルマーノ、シューズ/ディアドラ ヘリテージ、アイウェア/トム フォード。

デニムジャケット/ハンドルーム、Tシャツ/ジョンスメドレー、パンツ/ジェルマーノ、シューズ/ディアドラ ヘリテージ、アイウェア/トム フォード。

ネイビー一色だが、素材、さりげないペイズリー柄などで着こなしに奥行きを作り、巧みに個性が添えられている。

ネイビー一色だが、素材、さりげないペイズリー柄などで着こなしに奥行きを作り、巧みに個性が添えられている。

ハイネックのTシャツは、ジョンスメドレー。

ハイネックのTシャツは、ジョンスメドレー。

お父様の形見だというロレックスのデイトナ。「金の腕時計を付けても馴染む年齢になりました。」

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