スズキ ジムニー
個性を主張したい時代だからこそ、この選択は逆に王道!(写真3枚)
今更説明の必要は無いほど、今、圧倒的な人気で納車に時間がかかるほどの大ヒットモデルとなったスズキ・ジムニー。
約20年ぶりのモデルチェンジであるが、何よりもこの時代に登場したジムニーで際立っているのはコンセプトのひとつでもある「道具感」にある。
そもそも世界累計で285万台を販売してきたグローバルモデルゆえにその実力は折り紙付き。ジムニーの伝統とも言えるラダーフレームによる悪路における高い走破性や車両姿勢などの状況を把握しやすいボディデザイン、またボディカラーひとつ取っても天候や業務に応じた設定を想定するなど、すべてがプロユースに対応できる仕様となっている。
とはいえ、新型は現在のクルマに求められる先進安全機能、オンロード走行も考慮し、静粛性や乗り心地なども大きく高められている点は普段使いでも嬉しい。
ジムニーは5速MTと4速ATを設定するが、どちらを選んでも(特にMT仕様は)運転が楽しい! 速い遅いとかいう次元ではなく、個体としての操り感がたまらなくそう感じさせる。
高速道路や郊外路などクルージング領域を多く走る人ならばATだが、ぜひジムニーはMTで乗って欲しいクルマでもある。
また昨今では異常気象などにより都市部などでも降雪による交通機関への影響が大きくなっているが、こういう時こそ「たくましいクルマ」が1台欲しくなる。
無骨に見えるかもしれないが、実は男女を問わず乗って絵になる程、アピアランスは抜群。こんなクルマ、世界を見渡してもそうは無い。前述したボディカラーのセレクトも含めて、自分色に仕上げることが楽しいクルマなのである。
※表示価格は税抜き
文/高山正寛 構成/iconic