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見た目はエイリアン的造形

パッと見はSF映画にでも出てきそうな風貌で、エイリアンライクな顔。フロントフォークが2つある、というだけでこれほど異様な存在感を感じてしまうNIKEN。だが、男心をくすぐるメカメカしさは好き者にはたまらないはず。

特にフロントにはトリシティの操舵機構をさらに進化させた新開発「LMWアッカーマン・ジオメトリ」を採用。最大バンク角を45度に設定する等で、コーナリング時の内外輪差を同心円の軌跡を描くようにし、より自然な操舵フィールとリーン特性を実現。スポーツバイクと遜色ないハンドリングと優れた走行性能を発揮している。

「NIKEN」の心臓部
心臓部は「MT-09」用ユニットをベースに改良を施した845ccの3気筒。最高出力116psを発生

心臓部は最高出力116ps&最大トルク87Nmを発揮する845ccの3気筒エンジン。同社ラインナップで人気のネイキッドタイプ、MT-09のユニットをベースに独自チューンを施したもの。また、スポーツ走行からグランドツーリング性能をもこなすため、クイックシフターをはじめ、3つの走行モード切り替え機能やトラクションコントロール、クルーズコントロールなどの電子デバイスも充実。

NIKEN」とライダー
NIKENのフロント2輪はあくまで走行中の安定性を高めるもの。停止中はライダーが地面に足を着き、バイクを支える

ちなみに車両重量は263kgとヘビー(当然!)。あくまで走行中の転びにくさを追求しているマシンなので、サイドスタンドをとった状態では自立しない。つまり、停止時は立ちゴケの危険もある。

「NIKEN」の最大バンク角
最大バンク角は45度を実現。積極的にリーンを楽しめる

いわゆるリターンライダーによる2輪車事故が後を絶たない日本のモーターサイクル事情。ヤマハによると、年々縮小傾向にある国内2輪車市場において、大型バイクの平均年齢はなんと47歳という。そんな国内背景を狙った「転びにくさ&スポーツ性能」の両立で、新境地を切り拓いたNIKEN。抜群の安定性を武器にドキドキ・ワクワクするトンガった乗り物を送り出したヤマハ。価格は178万2000円と、さまざまなリスクを考えたら、むしろ安い買い物になるのかもしれない。

「NIKEN」


※表示価格は税抜き

文・構成/iconic

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