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標高3,000mの異世界

休憩を挟みながらなら初心者だって登山は可能

富士5合目に到着。この時点で時刻は昼の12時。眼下に雲が見える。まずは買い込んだ携行食や水、道具を整理しながら、約1時間ほどかけて高地に体を順応させる。そこからは登山ストックを上手に使って足腰に負担をかけないように登り始める。こまめに水分補給をし、休みながら登り続けていると徐々に気温も下がり、途中からは登山向きの気候になった。体力的にはありがたい。しかし天気は明らかに下り坂。「御来光は無理かも……」と思いながら登山を続ける。約3時間で7合目に到着。徐々にルート上の山小屋の姿が大きくなる。そこでも休憩をし、さらに上へ。今回取った宿は7号目の一番上の小屋。そこに到着したのは17時過ぎ。ほぼ予定通りだ。

富士登山を敬遠する人の中には山小屋の宿泊を理由にあげる人も多いという。ただ、今回の宿はなんと建物が新しいうえに、2人ずつに仕切られた個室スペースが用意されていて、電源、無線LANまで完備と実に快適。そこで晩ご飯のハンバーグをいただいてから仮眠を取る。ところが寝ていると風の音が……。嫌な予感がして外をみると、なんと嵐のような強風。小屋のスタッフからも「山に慣れている上級者なら普通に登りますけど、初めての方はやめたほうがいいですね」とアドバイスされた。この時点での風速は15m。朝になると20mになり雨も降るという。無念だが御来光どころか頂上へのチャレンジも断念した。

といっても帰りもそこから約3時間。行きと違い下りは足腰に疲労が貯まる。それでもまた休み休み進んで無事に下山。途中から雨が降ってきたのでズブ濡れでA5スポーツバックに飛び乗る。ヘトヘトになったし、あえなく目標達成は逃したものの、お腹を満たしに温泉&食事処へ立ち寄ると全員すぐに元気を取り戻した。そして「来年、またチャレンジしましょうか?」という話に。体調管理はもちろんだが、次に向かう時にはお天気祈願も忘れないようにしないと……。

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星のや
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