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トライアンフ「ボンネビルT100」に乗るとこんな感じ(写真14枚)

シートに腰掛け、手を伸ばしたところにグリップがあるような自然なライディングポジションでコーナーを曲がろうとすると、車体は予想以上に軽く寝て、そのバンク角に合わせて自然にフロントタイヤが切れ込む。クラシカルな見た目に反してハンドリングは軽快でかなり小回りも効き、寝かした状態のでの安心感も高い。最新のスーパースポーツモデルのような地面に貼り付いているようなハンドリングとは異なるが、それほどスピードを出さなくても自分でマシンを操っている感覚を味わえる。

ただ、シングルディスクのフロントブレーキは、ABS装備による安心感は高いものの、スーパースポーツのように軽く握っただけでガツンと減速してくれる特性ではないので、ある程度の制動距離が必要。コーナーの奥まで突っ込んでハードなブレーキングでノーズダイブをさせて……という走り方よりも、手前でしっかり減速させておきトラクションに優れたエンジン特性を活かしてアクセルを開けながら曲がって行くというクラシカルな乗り方が合っているようだ。

伝統の2気筒エンジンを昔ながらのパイプフレームに搭載し、ルックスも同じ名を冠したマシンが世界最速だった頃の雰囲気を色濃く残したもの。エンジンの存在感が大きい走りも、その時代の空気を感じられるもので時を経ても変わらない”バイクの乗り方の基本”とも呼ぶべき走らせ方がピッタリくる。それでいて、ABSやトラクションコントロールなどの先進装備により安全性は飛躍的に高められており、操作の軽いクラッチや足つき性のよさから初心者が乗っても乗りづらさを感じることはないだろう。トライアンフの持つ輝かしい歴史と、時を超えて現代でも高い支持を得ている理由を感じられるモデルだ。



DATA
ボンネビル T100
車両価格(消費税込み)129万6000円

お問い合せ先
トライアンフモーターサイクルズジャパン
TEL:03-6809-5233(トライアンフコール)
http://www.triumphmotorcycles.jp/



文/増谷茂樹

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