713目の手縫いステッチで魅せるフェンディのブラック「セレリア」

bool(false)

[ブランド学/2]
職人技が紡ぐ永遠の洗練
フェンディの美学

ローマに根ざすフェンディの美学は、職人技の継承と革新の融合にある。熟練の手仕事による卓越したクオリティと、時代を先取りするデザイン性。その永遠の洗練と独自の世界観を心ゆくまで堪能してほしい。

713目の手縫いステッチで魅せるブラック「セレリア」

セレリア
縦34×横38×マチ12cm。84万7000円(フェンディ ジャパン)

フェンディが誇る最高級カーフは、その美しいシボ感としなやかな手触りが魅力。サイドのアコーディオンフレームの形状が特徴の「ピーカブー アイシーユー」は、1925年の創業以来受け継がれてきた「セレリア」の職人技であるハンドステッチが光る。バッグの内側は2つの収納に分かれており、前面にはツイストロック、背面にはファスナーが付属する。取り外し可能な内ポケットには、シリアルナンバー入りのシルバープレートとブラックの「FF」ロゴキャンバスがあしらわれている。

ハンドステッチ

ファーとレザーが共鳴する革新的アウターの美学

リバーシブルレザー
327万2500円(フェンディ ジャパン)

クロップト丈のリバーシブルレザーは、ムートンの毛足を短くカットしたシアリングとスムースレザーの側まで入れるカットを組み合わせることで、2つの異なる表情を与えている。ハニカム、すなわち蜂の巣のような六角形の模様が編み込まれており、視覚的に立体感を与えシンプルながらも洗練された印象を与える。内側のカットと縫製により軽量化とシースルー効果を持たせるこの技法は、1970年代後半に登場した「ニド・ダペ」というもので、ムートンをニットのように柔らかくし、裏地を不要とすることで着心地を驚くほどに向上させている。

「ニド・ダペ」という技法

極上のカシミアこそ、“マイサイズ”にこだわる贅沢を

カシミアニットのオーダーサービス
40万円台~(フェンディ ジャパン)

ベーシックなアイテムこそ、サイズに妥協しないことが、暮らしの質を高める贅沢といえる。クルーネックをはじめ、Vネックやタートルなど、全7型で展開されるカシミアニットのオーダーサービスは、黒、グレー、ベージュの定番からイエロー、ピンクまで18色展開。無償オプションとして3文字のイニシャルまたはカーリグラフィロゴの刺繍を1カ所に入れられるが、追加カスタマイズとして、手編み立体の「FF」ロゴを胸元や裾など好みの箇所へ付けるサービスも面白い。納期は10週間。

都市を歩く知性派に、「FF」ロゴのモダンな選択肢

バックパック
43万8900円(フェンディ ジャパン)

「FF」ロゴを留金にしたレザー×ナイロンのバックパック。内側にはラップトップ専用収納を含む、機能的なファブリックライニングを装備し、外側にはレザーハンドル、「FF」ロゴのドローストリングクロージャーを備え、デザイン性と機能性を両立させている。調整可能なストラップとパッド入りのウェビングは、快適な着用感を提供。黒のソフトカーフとボディに同色の「FF」ロゴのナイロンを使用した軽快さが魅力だ。

機能的なファブリックライニングを装備

ハンドステッチが奏でる足元のラグジュアリー

フェンディ フィット
14万5200円(フェンディ ジャパン)

スムースカーフのスニーカー「フェンディ フィット」は、上質素材と伸縮性素材を融合し、足を包み込むフィット感を実現。ヒールのパディングとインジェクションソール構造により、長時間でも快適で安定した歩行をサポートする。「セレリア」のハンドステッチが施されたアッパーの表情からは、ミニマルながらもクラフツマンシップの洗練を感じられる。写真の黒、白の2色展開。

ヒールのパディングとインジェクションソール構造


[MEN’S EX Autumn 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み

2025

VOL.348

  1. 1
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop