俳優デビュー20年を迎えた玉山鉄二さん『トップリーグ』を語る

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俳優デビュー20周年を迎える、玉山鉄二さんに話を聞きました。

玉山鉄二

玉山鉄二 TETSUJI TAMAYAMA

profile
1980年生まれ。京都府出身。1999年ドラマ『ナオミ』で俳優デビュー。映画『手紙』『チーム・バチスタの栄光』『ハゲタカ』『ルパン三世』など、話題作に多数出 演。ドラマ出演作も多く、NHK連続テレビ小説『マッサン』(2014年)では、連続テレビ小説初出演にして、主演を務めた。また、2019年夏、Netflixから配信になった「全裸監督」は全世界で大ヒット中。2010年には第33回日本アカデミー 賞優秀助演男優賞(『 ハゲタカ 』)、2016年第40回エランドール賞新人賞を受賞。

ジャケット5万5000円、パンツ3万1000円/以上カズユキ クマガイ(アタッチメント代官山) Tシャツ1万8000円/08サーカス(スタジオファブワーク)

脚本を読んだ時、自分の中の疑惑が膨らみ始めた

シリアスな役柄から、ユニークな漫画のキャラクターまで、実に多彩な役を演じ分ける実力派俳優、玉山鉄二さん。そんな玉山さんが次作に選んだのが、重厚な作風が人気を集めるWOWOWの『連続ドラマW トップリーグ』。社会のタブーに鋭く切り込み、その闇をえぐり出すベストセラー作家、相場英雄の同名小説が原作で、政界の闇に挑む新聞記者たちの戦いを描く。玉山さんが演じるのは、官房長官の番記者で大手新聞社で働く主人公の松岡だ。

「”トップリーグ”というのは、総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者のことを指し、実在するポジションなのだそうです。僕はその存在のことを知りませんでしたが、脚本を読んだ時、”これは実際に起こり得る話なのではないか””トップリーグの周りでは、さまざまな思惑がひしめき合っているのかもしれない”と感じさせられました。原作者の相場さんは記者経験がある方なので、自身が見てきたことを描かれているからかとてもエピソードがリアル。怖さも感じました」

ドラマの軸になっているのは、 大疑獄事件の謎に迫るという政治サスペンス。だが、正義感の強い一人の記者が、永田町の権力に翻弄されながらも、信念を貫こうとする姿にもスポットが当たる。

「何かに関わることで人生が大きく変わり、信念を曲げざるを得なくなる。自分の想いを貫きたいという希望と、そうはできない現実との間での葛藤は、誰もが抱いていると思います。そんな苦渋の決断を迫られる一人の男の生き様も丁寧に演じていきたいです」

取材時はドラマ撮影真っ最中。「張り詰めた空気が常にあり、和やかで楽しい!という現場ではありません(笑)。大変ですけど、充実感はとてもあります」と、すでに手応えを感じているよう。

「日本では、テレビで報道されたというだけで現実味を帯びて語られ、伝えられていくことが多い。でもその情報を疑い、自分の意見を持つことが大事だということ。そして今、一人ひとりが感じている政治に対する疑惑のようなものを、生々しく捉えるきっかけになればと思います」

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